事例Ⅲ ~平成24年度試験問題一覧~

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本ブログに掲載している平成24年度の「事例Ⅲ」に関する記事の対応表を以下に示します。

2018年11月20日 08:00現在

目次

全体構成の理解

事例Ⅰ~事例Ⅲの問題では、最初に、試験問題の全体像を把握して、それぞれの問題で与件文のどこを参考にして解答するかを考えることをお薦めします。

 

平成24年度の試験問題では、「食品スーパー向け製品の販売は少品種多量生産」の改善策を「第2問」と「第4問」のどちらの解答に盛り込むかという切り分けが非常に難しくなっています。

「第1問」から順番に問題を解いていくと、「第2問」の「顧客や新製品の増加によってC社が直面している課題と改善策」において「食品スーパー向け製品の販売は少品種多量生産」の改善策を解答してしまうと考えられます。

しかし、「第2問」において「食品スーパー向け製品の販売は少品種多量生産」を解決してしまうと「第4問」を解き始めた時に解答の材料がないことに気づき、「第2問」の解答を慌てて作り直すことにもなりかねません

 

こういった手戻りを起こさないためにも、最初に、試験問題の全体像を把握して、それぞれの問題で与件文のどこを参考にして解答するかを考えることが非常に重要です

 

 

本ブログの対応表

問題 配点 問題概要 該当記事
第1問 10点 C社の成長要因 事例Ⅲ 第1問
第2問 20点 顧客や新製品の増加によってC社が直面している課題とその具体的改善策 事例Ⅲ 第2問
第3問 40点 セントラルキッチンとしての機能を備えるために必要な対応 事例Ⅲ 第3問
(設問1)
セントラルキッチンとしての機能を備えるために日常業務上で必要となる情報 事例Ⅲ 第3問
(設問2)
第4問 30点 実現性の高いC社が収益性を高める方法の提案 事例Ⅲ 第4問

 

事例Ⅲの出題の趣旨

「中小企業診断協会」のWebサイトに公開されている出題の趣旨を以下に示します。

 

 

第1問(配点10点)

食品スーパーの加工部門から独立して現在に至るC社の創業からの事業変遷を把握し、成長要因を分析する能力を問う問題である。

 

第2問(配点20点)

食品スーパーから外食チェーンへと顧客数が増大し、さらに製品品目が増加しているなかで生じているC社の課題を把握し、そのための問題を解決する能力を問う問題である。

 

第3問(配点40点)

 

(設問1)

食品スーパーを中心に事業展開してきたC社にとって、Y社から要請されているセントラルキッチン事業を実現するための課題を発掘し、そのための問題を解決する能力を問う問題である。

 

(設問2)

Y社から要請されているセントラルキッチン業務を円滑に推進するために、C社に求められる生産や管理に必要な情報を分析する能力と提案する能力を問う問題である。

 

第4問(配点30点)

受注量の減少傾向、製品単価の引き下げ要求がある食肉製品製造業のC社にとって、収益性を高めるための方法を分析する能力と提案する能力を問う問題である。

 

解答例一覧

平成24年度(事例Ⅲ)の解答例一覧を以下に示します。
それぞれの問題に関する解説は、該当の記事を参照してください。

 

第1問(配点10点)

X社から加工部門を分離して創業したC社の成長要因は何か、100字以内で述べよ。

成長要因は、加工工程の見直し、加工技術の向上、少品種多量生産体制の構築など継続的な生産性の向上努力と、顧客の製品ニーズをつかみ新製品を企画開発して新規顧客からの受注を獲得する営業力と製品開発力である。(100文字)

 

第2問(配点20点)

C社は創業から20年以上が経過して、顧客や新製品の増加によってさらに変革が必要となっている。図1〜図3なども参考に、C社が直面している課題とその具体的改善策を140字以内で述べよ。

課題は、清掃・洗浄・消毒時間の短縮による人件費の削減、適正な製品在庫水準の維持による過大在庫と欠品の防止である。改善策は、IEにより清掃・洗浄・消毒作業を標準化・マニュアル化して作業者に教育すること、確定注文を反映した生産計画に基づき製品毎に適切なロットサイズで生産することである。(140文字)

 

第3問(配点40点)

C社では新規事業として外食チェーンY社との取引を検討している。その計画について以下の設問に答えよ。

 

(設問1)

Y社から要求されているセントラルキッチンとしての機能を備えるためには、C社ではどのような対応を必要とするのか、120字以内で述べよ。

必要な対応は、牛肉のスライス・味付け・野菜のカットなど盛り付け前までの事前加工を行う生産体制、主原料である国産牛の個体管理体制、前日発注・翌日全店直接配送を行う生産計画の策定方法と配送体制を整備して、品質とコストのばらつきを抑えることである。(120文字)

 

(設問2)

Y社から要求されているセントラルキッチンとしての機能を果たすためには、C社の日常業務上どのような情報が必要になるか、100字以内で挙げよ。

必要な情報は、受注予測情報、店舗別の受注情報、生産計画、各工程の進捗状況、設備と従業員の余力状況、原材料の発注状況と有効在庫、製品在庫、配送先情報と出荷数量、受入から出荷までの個体識別管理情報である。(100文字)

 

第4問(配点30点)

C社の既存製品の販売数量は減少傾向にあり、さらに既存顧客から製品単価の引き下げ要求がある。それを克服して収益性を高めるには、あなたは中小企業診断士としてどのような方法を提案するか、Y社との新規取引以外で、C社にとって実現性の高い提案を140字以内で述べよ。

収益性を高めるには①外食チェーン向けの製品ラインナップを貢献利益の高い販売品目に絞り込み少品種多量生産とすることで生産性を向上して原材料費と人件費を低減する。②セントラルキッチン事業のノウハウを生かして顧客の製品ニーズに対応する新製品を企画してY社以外の新規顧客から受注を獲得する。(140文字)

 

事例Ⅰ~事例Ⅲは正解のない試験なので、あくまで解答例として参考にしてもらえればと思います。

 


 

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