平成25年度の中小企業診断士二次試験(事例Ⅳ)の全ての問題について解説を掲載しましたので、記事の対応表を以下に示します。
2018年6月20日 08:00現在
目次
本ブログの対応表
問題 | 配点 | カテゴリ | 該当記事 | |
第1問 | 25点 | 経営分析 | 事例Ⅳ 解答例(1) | |
第2問 | 設問1 | 45点 | 減価償却方法による営業CFへの影響 | 事例Ⅳ 解答例(2) |
設問2 | 減価償却方法による営業CFへの影響 | |||
設問3 | 資金調達方法によるCFへの影響 | 事例Ⅳ 解答例(3) | ||
第3問 | 30点 | 品質コストの種類 | 事例Ⅳ 解答例(4) |
事例Ⅳの出題の趣旨
「中小企業診断協会」のWebサイトに公開されている出題の趣旨を以下に示します。
第1問(配点25点)
D社による新規事業への出資前後の貸借対照表を比較して、財務状況の変化を適切に表す財務比率を算出するとともに出資によるD社の財務面への影響について説明する能力を問う問題である。
第2問(配点45点)
(設問1)
異なる減価償却方法に応じた各期の減価償却費を算出する能力、およびこれにより生じる営業キャッシュフローの違いを算出する能力を問う問題である。
(設問2)
減価償却と税効果の関係を説明する能力を問う問題である。
(設問3)
資金調達方法の違いにより生じるキャッシュフローの額に差が生じることを理解し、その差が生じる理由について説明する能力を問う問題である。
第3問(配点30点)
品質に関するリスクをプロセス別に4つの原価概念に分類し、具体的に説明する能力を問う問題である。
一次試験と二次試験の違い
二次試験の事例Ⅳでは「商業簿記」に関する知識はあまり必要とされません。
昨年の試験では、連結財務諸表に関する知識が求められましたが、与件文に出てきた「圧縮記帳」については記述試験の中で問われませんでした。おそらく、口述試験で「圧縮記帳によりD社の業務成績にどのような影響があるか?」などの質問をするために挿入されたものだと想定されます。(口述試験であれば、記述試験の合格通知が来てから勉強すれば十分に間に合います。)
つまり、二次試験は「工業簿記」を中心に勉強を進めれば、合格圏に近い得点を取ることができます。「工業簿記」は、ロジカルな思考でじっくりと読んでいけば理解することができ、あとは何度も何度も問題を繰り返して体で覚えていけば解けるようになっていきます。
もちろん、二次試験に向けて勉強すべきなのは「工業簿記」だけではありませんが、以下の図に示すように、「商業簿記」は「論述問題」を中心に「工業簿記」は「計算問題」を中心に意識して勉強していくことをお薦めします。
二次試験の中で「事例Ⅰ~事例Ⅲ」は正解のない試験なので、試験当日の自身の体調や、たった一つの勘違いによって得点が大きくぶれる可能性がありますが、「事例Ⅳ」の試験問題は半分以上が計算により正解を求める試験なので、得意科目にしておけば、自信をもって試験に臨むことができますし、ある程度安定した得点を取ることができます。
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