事例Ⅲ ~平成29年度試験問題一覧~

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本ブログに掲載している平成29年度の「事例Ⅲ」に関する記事の対応表を以下に示します。

2018年10月8日 08:00現在

目次

全体構成の理解

事例Ⅰ~事例Ⅲの問題では、最初に、試験問題の全体像を把握して、それぞれの問題で与件文のどこを参考にして解答するかを考えることをお薦めします。

例えば、例年の事例Ⅲでは、第1問で既存事業におけるC社の長所や短所を解答する問題が多く出題されますが、平成29年度は、いきなり新製品の生産販売を進めるために検討すべき課題とその対応策について求められています。

その後、第2問で既存製品の生産業務を整備して生産能力を向上させるための課題とその対応策について求められますが、試験問題の全体像を確認せずに、第1問で既存製品の生産業務における課題を新製品の生産販売を進めるために検討すべき課題として解答してしまうと、第2問の問題を読んだときに、自分の解答構成の誤りに気付き、手戻りが発生してしまうことになってしまいます。

こういった手戻りを起こさないためにも、最初に、試験問題の全体像を把握して、それぞれの問題で与件文のどこを参考にして解答するかを考えることが非常に重要です

 

 

本ブログの対応表

問題 配点 問題概要 該当記事
第1問 30点 新製品の生産販売に向けた生産業務上の課題と対応策 事例Ⅲ 第1問
第2問 20点 既存製品の生産能力を向上するための生産業務上の課題と対応策 事例Ⅲ 第2問
第3問 20点 新製品の受注拡大に向けた潜在顧客を獲得するためのホームページの活用方法と受注に結び付けるための社内対応策 事例Ⅲ 第3問
第4問 30点 新製品や新サービスの高付加価値化を実現するための方策 事例Ⅲ 第4問

 

事例Ⅲの出題の趣旨

「中小企業診断協会」のWebサイトに公開されている出題の趣旨を以下に示します。

 

第1問(配点30点)

新規事業であるCNC木工加工機の生産販売を進めるために必要な生産管理上の課題を把握し、解決する能力を問う問題である。

 

第2問(配点20点)

新規事業であるCNC木工加工機の生産について、現在の生産能力の向上によって対応するために必要な生産管理上の課題を把握し、解決する能力を問う問題である。

 

第3問(配点20点)

新規事業であるCNC木工加工機の受注拡大に向けて、展示会での成功を参考にした潜在顧客を獲得するホームページの活用方法と、その潜在顧客を受注に結び付ける社内対応策について、提案する能力を問う問題である。

 

第4問(配点30点)

経営資源の脆弱なC社が、高付加価値なCNC木工加工機事業を推進するための製品やサービスに関する方策について、提案する能力を問う問題である。

 

解答例一覧

平成29年度(事例Ⅲ)の解答例一覧を以下に示します。
それぞれの問題に関する解説は、該当の記事を参照してください。

 

第1問(配点30点)

CNC木工加工機の生産販売を進めるために検討すべき生産管理上の課題とその対応策を140字以内で述べよ。

これまで作業者間の連携が少なかったが、CNC木工加工機の生産では機械加工班と製缶板金班が、同じCNC 木工加工機の部品加工、組み立てに関わるため、生産統制による管理が課題となる。対応策として、作業者に直接生産指示するのではなく、生産計画を策定して進捗状況などを管理する仕組みを整備する。(140文字)

 

第2問(配点20点)

C社社長は、現在の生産業務を整備して生産能力を向上させ、それによって生じる余力をCNC木工加工機の生産に充てたいと考えている。それを実現するための課題とその対応策について120字以内で述べよ。

課題は、担当する機械の他は操作できない多くの作業者を多能工化して工程間の支援体制を確立することである。対応策として、IE等により機械の操作方法や加工方法に関する技術情報の標準化とマニュアル化を行い、作業者が複数機械を操作できるよう教育を行う。(120文字)

 

第3問(配点20点)

C社では、ホームページを活用したCNC木工加工機の受注拡大を考えている。展示会での成功を参考に、潜在顧客を獲得するためのホームページの活用方法、潜在顧客を受注に結び付けるための社内対応策を160字以内で述べよ。

HPに、CNC木工加工機の実演動画を掲載して複雑な形状の加工を容易に行えることをPRするのと併せて展示会で受けた質問の説明と問い合わせフォームを掲載する。社内対応策としては、問い合わせに迅速に対応するマニュアルを整備して既存顧客と直接打ち合わせを行うなど顧客対応の経験が豊富な作業者が問い合わせに対応できるよう体制の整備を行う。(160文字)

 

第4問(配点30点)

C社社長は、今後大きな設備投資や人員増をせずに、高付加価値なCNC木工加工機事業を進めたいと思っている。これを実現するためには、製品やサービスについてどのような方策が考えられるか、140字以内で述べよ。

製品は、CNC木工加工機の設計、開発を進めた外部のCNC制御装置製作企業と引き続き連携して、ならい旋盤のような汎用性があり操作性が良い製品の共同開発を進める。サービスは、ITの技能を備えた常務を中心として、NC機械を使用した経験のない顧客にプログラムを提供するサービスを開発する。(136文字)

 

事例Ⅰ~事例Ⅲは正解のない試験なので、あくまで解答例として参考にしてもらえればと思います。

 


 

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