今回は、「運営管理 ~R1-40 POSシステム(6)PI値~」について説明します。
目次
運営管理 ~令和元年度一次試験問題一覧~
令和元年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。
RFM分析・FSP・マーケットバスケット分析・PI値 -リンク-
本ブログにて「RFM分析」「FSP」「マーケットバスケット分析」「PI値」について説明しているページを以下に示しますのでアクセスしてみてください。
- RFM分析・FSP・マーケットバスケット分析・PI値のまとめ
- R4-39 POSシステム(10)マーケットバスケット分析
- R3-39 POSシステム(9)RFM分析・FSP
- R2-44 POSシステム(8)RFM分析
- R1-39 POSシステム(5)RFM分析・FSP
- H30-39 POSシステム(1)マーケットバスケット分析
- H29-40 POSシステム(2)マーケットバスケット分析
- H28-39 POSシステム(3)マーケットバスケット分析
- H27-40 POSシステム(4)RFM分析
- H27-41 その他店舗・販売管理(15)ABC分析
- H26-27 POSシステム(7)PI値
PI値(Purchase Incidence)
「PI値(Purchase Incidence)」とは、POSデータを分析する際に用いられる代表的な指標であり、小売店舗における販売データを参照して、陳列商品の中から売れ筋商品を分析したり、さらに条件を絞って同一カテゴリの商品から売れ筋の商品を分析することによって、商品構成や品揃え、売り場レイアウト、といった販売戦略の検討に活用されます。
「Purchase Incidence」は「購買発生率」と直訳することができ、レジを通過した顧客数(1,000人)に対する特定商品の「販売点数」または「販売金額」に関する比率として表されます。
「PI値」には、「販売点数」に関する指標である「数量PI値」と「販売金額」に関する指標である「金額PI値」があります。
なお、分母の「レジ通過顧客数」は、その多くが「レシート枚数」で代用されます。
数量PI値
「販売点数」に関する指標である「数量PI値」は、以下の公式により算出することができます。
金額PI値
「販売金額」に関する指標である「金額PI値」は、以下の公式により算出することができます。
試験問題
それでは、実際の試験問題を解いてみます。
【令和元年度 第40問】
店舗間でPOSデータを比較分析する際の基本的な指標に、PI(Purchase Incidence)値がある。このPI値に関する以下の記述の空欄に入る語句として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
PI値とは、販売点数または販売金額を[ ]で除して調整した数値である。
[解答群]
ア 顧客カード発行枚数
イ 在庫点数または在庫金額
ウ 商圏内人口
エ 優良顧客数
オ レシート枚数またはレジ通過人数
中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html)
考え方と解答
「PI値(Purchase Incidence)」に関する知識を問う問題です。
「PI値(Purchase Incidence)」とは、POSデータを分析する際に用いられる代表的な指標であり、小売店舗における販売データを参照して、陳列商品の中から売れ筋商品を分析したり、さらに条件を絞って同一カテゴリの商品から売れ筋の商品を分析することによって、商品構成や品揃え、売り場レイアウト、といった販売戦略の検討に活用されます。
「Purchase Incidence」は「購買発生率」と直訳することができ、レジを通過した顧客数(1,000人)に対する特定商品の「販売点数」または「販売金額」に関する比率として表されます。
「PI値」には、「販売点数」に関する指標である「数量PI値」と「販売金額」に関する指標である「金額PI値」があります。
なお、分母の「レジ通過顧客数」は、その多くが「レシート枚数」で代用されます。
数量PI値
「販売点数」に関する指標である「数量PI値」は、以下の公式により算出することができます。
金額PI値
「販売金額」に関する指標である「金額PI値」は、以下の公式により算出することができます。
したがって、PI値とは、販売点数または販売金額をレシート枚数またはレジ通過人数で除して調整した数値です。
答えは(オ)です。
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