今回は、「運営管理 ~H26-27 POSシステム(7)PI値~」について説明します。
目次
運営管理 ~平成26年度一次試験問題一覧~
平成26年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。
- 運営管理 ~平成26年度一次試験問題一覧~
RFM分析・FSP・マーケットバスケット分析・PI値 -リンク-
本ブログにて「RFM分析」「FSP」「マーケットバスケット分析」「PI値」について説明しているページを以下に示しますのでアクセスしてみてください。
- RFM分析・FSP・マーケットバスケット分析・PI値のまとめ
- R4-39 POSシステム(10)マーケットバスケット分析
- R3-39 POSシステム(9)RFM分析・FSP
- R2-44 POSシステム(8)RFM分析
- R1-39 POSシステム(5)RFM分析・FSP
- R1-40 POSシステム(6)PI値
- H30-39 POSシステム(1)マーケットバスケット分析
- H29-40 POSシステム(2)マーケットバスケット分析
- H28-39 POSシステム(3)マーケットバスケット分析
- H27-40 POSシステム(4)RFM分析
- H27-41 その他店舗・販売管理(15)ABC分析
- H26-27 POSシステム(7)PI値
PI値(Purchase Incidence)
「PI値(Purchase Incidence)」とは、POSデータを分析する際に用いられる代表的な指標であり、小売店舗における販売データを参照して、陳列商品の中から売れ筋商品を分析したり、さらに条件を絞って同一カテゴリの商品から売れ筋の商品を分析することによって、商品構成や品揃え、売り場レイアウト、といった販売戦略の検討に活用されます。
「Purchase Incidence」は「購買発生率」と直訳することができ、レジを通過した顧客数(1,000人)に対する特定商品の「販売点数」または「販売金額」に関する比率として表されます。
「PI値」には、「販売点数」に関する指標である「数量PI値」と「販売金額」に関する指標である「金額PI値」があります。
なお、分母の「レジ通過顧客数」は、その多くが「レシート枚数」で代用されます。
数量PI値
「販売点数」に関する指標である「数量PI値」は、以下の公式により算出することができます。
金額PI値
「販売金額」に関する指標である「金額PI値」は、以下の公式により算出することができます。
試験問題
それでは、実際の試験問題を解いてみます。
【平成26年度 第27問】
PI(Purchase Incidence)値を用いた需要予測に関する次の文中の空欄AとBに入る数字の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
ある小売店舗で、ある日3,000人がレジを通過した。この日に商品Xが60個売れたとき、この商品のPI値は[ A ]である。この店舗で翌週の同曜日に見込まれるレジ通過人数が4,000人のとき、商品Xの販売数量は[ B ]個と予測できる。
[解答群]
ア A:20 B:65
イ A:20 B:80
ウ A:50 B:65
エ A:50 B:80
中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html)
考え方と解答
「PI値(Purchase Incidence)」に関する知識を問う問題です。
「PI値(Purchase Incidence)」とは、POSデータを分析する際に用いられる代表的な指標であり、小売店舗における販売データを参照して、陳列商品の中から売れ筋商品を分析したり、さらに条件を絞って同一カテゴリの商品から売れ筋の商品を分析することによって、商品構成や品揃え、売り場レイアウト、といった販売戦略の検討に活用されます。
「Purchase Incidence」は「購買発生率」と直訳することができ、レジを通過した顧客数(1,000人)に対する特定商品の「販売点数」または「販売金額」に関する比率として表されます。
「PI値」には、「販売点数」に関する指標である「数量PI値」と「販売金額」に関する指標である「金額PI値」があります。
なお、分母の「レジ通過顧客数」は、その多くが「レシート枚数」で代用されます。
今回の問題では、「商品Xが60個売れたとき」と記述されているため「数量PI値」に関する問題であることが分かります。
「販売点数」に関する指標である「数量PI値」は、以下の公式により算出することができます。
数量PI値の算出
「3,000人」がレジを通過した日に、商品Xが「60個」売れた場合の数量PI値を算出します。
- 数量PI値
60個 ÷ 3,000人 × 1,000 = 20
販売数量の算出(レジ通過人数が4,000人とした場合)
数量PI値が「20」で「4,000人」がレジを通過した日に、売れる商品Xの販売数量を算出します。
- 販売数量
20 × 4,000人 ÷ 1,000 = 80 個
答えは(イ)です。
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