事例Ⅲ ~平成27年度 解答例(2)(第1問-設問1)~

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今回は、「事例Ⅲ ~平成27年度 解答例(2)(第1問-設問1)~」について説明します。

 

目次

事例Ⅲ ~平成27年度試験問題一覧~

平成27年度のその他の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。

 

第1問(設問1)

第1問(配点40点)

 

C社では、現在取引している産業機械部品メーカーから新規に自動車部品の生産依頼があり、新規受注の獲得に向けて検討している。この計画について以下の設問に答えよ。

 

(設問1)

C社が自動車部品分野に参入する場合、強みとなる点を2つあげ、それぞれ40字以内で述べよ。

 

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

 

解答の方向性

第1問(設問1)では、鋳物工場として創業したC社の事業変遷、事業内容を把握し、自動車部品生産への新規参入の検討に際して考慮すべきC社の強みを分析する能力を問われています。

 

「事例Ⅲ」の第1問としてよくあるパターンの問題であり、与件文から該当する文言を抜き出して列挙していきます。与件文から該当する文言を抜き出すのはそれほど難しくありませんが、抜き出した強みを文字数内に収めるために取捨選択するのが難しい問題です。

 

与件文で関連しそうな箇所

与件文では、【C社の概要】の中盤に記載されています。
問題文には、「自動車部品分野に参入する場合」という枕詞が入っていますが、与件文を読んでも、自動車部品分野に参入することに特化した「C社の強み」は記載されていないようです。

 

問題文の中では、以下の部分が該当します。

 

詳細に示すと以下の通りとなります。

与件文には、自動車部品分野に参入することに特化した「C社の強み」は記載されていないため、問題文の「自動車部品分野に参入する場合」という条件を満たしているかという観点では疑問が残りますが、「C社の強み」が明確に記述されているのは、以下の箇所だけです。

 

  • 公共事業予算の縮小や海外製品との競争激化などの影響を受け、マンホール蓋の受注量が減少し、売上高が低迷した時期があった。その対応としてC社では、中小鋳物工場が減少するなか、積極的に鋳造工程の生産能力の増強を進めるとともに、機械加工工程と塗装工程の新設により一貫生産体制を確立することで、農業機械部品と産業機械部品の受注獲得に成功した。その際、鋳造技術に精通した中堅エンジニア3名を社内から選抜して営業部をつくり、新市場の開拓を行わせたことも大きな力となった
    ⇒売上高が低迷した時期に、①生産能力を増強するとともに一貫生産体制を確立して、②鋳造技術に精通した中堅エンジニア3名を社内から選抜して営業部をつくり、新市場の開拓を行わせたことによって、農業機械部品と産業機械部品の受注獲得に成功した。という記述内容を「C社の強み」として捉えていきます。

 

C社の強み

抜き出した「強み」を整理します。

 

  • 積極的に鋳造工程の生産能力の増強を進めるとともに、機械加工工程と塗装工程の新設により一貫生産体制を確立していること。
  • 鋳造技術に精通した中堅エンジニア3名を社内から選抜して営業部をつくり、新市場の開拓を行わせたこと。

 

解答例

ここまでに整理してきた内容に基づき、2つの強みをそれぞれ40文字以内にまとめます。

 

C社の強み1

生産能力の高い鋳造工程、機械加工工程、塗装工程の一貫生産体制を有していること。(39文字)

 

C社の強み2

鋳造技術に精通した中堅エンジニアで構成され新市場を開拓できる営業体制を有すること。(40文字)

 

事例Ⅰ~事例Ⅲは正解のない試験なので、あくまで解答例として参考にしてもらえればと思います。

 


 

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