今回は、「運営管理 ~H28-43 販売促進(4)フラッシュマーケティング~」について説明します。
目次
運営管理 ~平成28年度一次試験問題一覧~
平成28年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。
フラッシュマーケティング
「フラッシュマーケティング」とは、Webマーケティング手法の一種であり、インターネットにおいて、24時~72時間程度の短時間(フラッシュ)で「割引や特典が付いたクーポン(商品・サービス)」を販売することをいいます。
インターネットに公開された「割引や特典が付いたクーポン(商品・サービス)」は、SNSによって短期間で幅広い消費者に拡散されたり、閑散期などで稼働率の低いサービス資源を有効に活用して消費者に自社のサービスを試してもらうことができるといった理由から、商品・サービスの知名度向上、新規顧客の獲得、閑散期のサービス稼働率上昇という効果を期待することができます。
試験問題
それでは、実際の試験問題を解いてみます。
【平成28年度 第43問】
ある共同購入クーポンサイトで、出品数、購入条件、販売期間、取引成立量を限定し、高割引率を設定するフラッシュマーケティングを活用してクーポン(商品・サービス)を販売する場合、その期待する効果として、最も不適切なものはどれか。
ア 初回限定のトライアル利用商品の販売を通じた新規顧客の獲得
イ ソーシャルメディアでの情報拡散を通じた商品や店舗の宣伝
ウ 提供サービス閑散期における稼働率の上昇
エ リピーターの増大
中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html)
考え方と解答
フラッシュマーケティングを活用したクーポン販売に関する知識を問う問題です。
「フラッシュマーケティング」とは、Webマーケティング手法の一種であり、インターネットにおいて、24時~72時間程度の短時間(フラッシュ)で「割引や特典が付いたクーポン(商品・サービス)」を販売することをいいます。
インターネットに公開された「割引や特典が付いたクーポン(商品・サービス)」は、SNSによって短期間で幅広い消費者に拡散されたり、閑散期などで稼働率の低いサービス資源を有効に活用して消費者に自社のサービスを試してもらうことができるといった理由から、商品・サービスの知名度向上、新規顧客の獲得、閑散期のサービス稼働率上昇という効果を期待することができます。
(ア) 適切です。
共同購入クーポンサイトで「クーポン(商品・サービス)」を販売することで、SNSによって短期間で幅広い消費者に拡散するため、「新規顧客の獲得」という効果を期待することができます。
したがって、初回限定のトライアル利用商品の販売を通じた新規顧客の獲得を期待することができるため、選択肢の内容は適切です。
(イ) 適切です。
共同購入クーポンサイトで「クーポン(商品・サービス)」を販売することで、SNSによって短期間で幅広い消費者に拡散するため、「商品・サービスの知名度向上」という効果を期待することができます。
したがって、ソーシャルメディアでの情報拡散を通じた商品や店舗の宣伝を期待することができるため、選択肢の内容は適切です。
(ウ) 適切です。
共同購入クーポンサイトで「クーポン(商品・サービス)」を販売することで、閑散期などで稼働率の低いサービス資源を有効に活用して消費者に自社のサービスを試してもらうことができるため、「閑散期のサービス稼働率上昇」という効果を期待することができます。
したがって、提供サービス閑散期における稼働率の上昇を期待することができるため、選択肢の内容は適切です。
(エ) 不適切です。
共同購入クーポンサイトで「クーポン(商品・サービス)」を販売すると、商品・サービスの知名度向上、新規顧客の獲得、閑散期のサービス稼働率上昇という効果を期待することができます。
「クーポン(商品・サービス)」の販売は、通常の販売価格よりも安価に設定することにより、自社製品・サービスを消費者に幅広く知ってもらうこと、幅広く試してもらうことを目的としており、「リピーターの増大」には期待していません。そのため、「クーポン(商品・サービス)」には、選択肢(ア)のように「初回購入者に限り」もしくは「初回サービス利用者に限り」という限定条件を付けることが多いと考えられます。
したがって、リピーターの増大を期待していないため、選択肢の内容は不適切です。
答えは(エ)です。
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