運営管理 ~値入・粗利益・相乗積のまとめ~

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今回は、「運営管理」の「値入」「粗利益」「相乗積」に関する記事のまとめです。

 

目次

値入・粗利益・相乗積 -リンク-

本ブログにて「値入」「粗利益」「相乗積」について説明しているページを以下に示しますのでアクセスしてみてください。

 

 

値入

「値入」とは、利益を設定して商品の販売価格(売値)を決定することをいい、「値入額」とは、商品に設定する利益額のことをいいます。

「値入率」とは、商品に設定する値入額(利益額)の割合のことをいい、商品の販売価格(売値)に対する値入額(利益額)の割合を示す「売価値入率」と、商品の仕入価格(原価)に対する値入額(利益額)の割合を示す「原価値入率」の2種類があります。

 

売価値入率

「売価値入率」とは、商品の販売価格(売価)に対する値入額(利益額)の割合を示しており、以下の公式により算出されます。

 

 

「売価値入率」を使って、商品の仕入価格(原価)から販売価格(売価)を算出する公式は以下の通りです。

 

 

「売価値入率」の考え方は「粗利益率」と同じく「販売価格(売価)」に対する「利益額」です

 

原価値入率

「原価値入率」とは、商品の仕入価格(原価)に対する値入額(利益額)の割合を示しており、以下の公式により算出されます。

 

 

「原価値入率」を使って、商品の仕入価格(原価)から販売価格(売価)を算出する公式は以下の通りです。

 

 

公式だけ見ると難しく感じますが、「売価値入率」と「原価値入率」はすごく簡単です。以下に実際の数値を使った例題で確認してみます。

 

例題(売価値入率)

仕入価格が「80円」の商品を売価値入率「20%」で販売する場合「販売価格」はいくらとなるか。

  • 販売価格:80円 ÷( 100% - 20% )= 100円
  • 検算
    値入額:100円 - 80円 = 20円
    売価値入率:20円 ÷ 100円 = 20%

 

例題(原価値入率)

仕入価格が「80円」の商品を原価値入率「20%」で販売する場合「販売価格」はいくらとなるか。

  • 販売価格:80円 ×( 100% + 20% )= 96円
  • 検算
    値入額:96円 - 80円 = 16円
    原価値入率:16円 ÷ 80円 = 20%

 

 

 

売価値入率と原価値入率の関係

「売価値入率」と「原価値入率」を相互に変換する公式は以下の通りです。

 

 

上述した「売価値入率」と「原価値入率」を相互に変換する公式は非常に覚えにくいですが、「売価値入率」と「原価値入率」の基本的な関係を表す以下の式から導くことができます

 

 

「売価値入率」と「原価値入率」の基本的な関係を表す式を変形して、「売価値入率」と「原価値入率」を相互に変換する公式を導いてみます。

 

 

 

粗利益(粗利)

「粗利益(粗利)」とは「売上高」から「売上原価」を控除した「売上総利益」のことをいいます。

ここでは、小売業において個々の商品における粗利益(粗利)の考え方について簡易的に説明しています。

 

粗利益の算出

「粗利益」は「販売価格(売価)」から「仕入価格(原価)」を控除した金額であり、以下の公式により求めることができます。

 

 

粗利益率の算出

「粗利益率」とは販売価格(売価)」に対する「粗利益」の割合であり、以下の公式により求めることができます。

 

 

「粗利益率」の考え方は「売価値入率」と同じく「販売価格(売価)」に対する「利益額」です

 

仕入原価の算出

「仕入価格(原価)」は「販売価格(売価)」と「粗利益率」から以下の公式により求めることができます。

 

 

原価と粗利益率から売価を設定

「販売価格(売価)」は「仕入価格(原価)」と「粗利益率」から以下の公式により求めることができます。

 

 

よくある間違い

「粗利率」を用いて、以下の計算式で「販売価格(売価)」を設定するのは間違いなので注意してください

 

 

間違った事例

「仕入価格(原価):9,000円」の商品を「粗利益率:10%」で販売したい場合、「販売価格(売価)」をいくらにすればよいか。

 

  • 9,000 ×( 1 + 10% )= 9,900円

 

なぜ、間違いなのかを確認するため、上記の計算で求めた「販売価格(売価):9,900円」における「粗利益率」を算出してみます。

 

販売価格(売価) 仕入価格(原価) 粗利益 粗利益率
9,900円 9,000円 900円 9.1%

 

「販売価格(売価)」に対する「粗利益」の割合を示す粗利益率は「9.1%」となっており「10%」ではないことが分かります。

 

 

相乗積

「相乗積」とは、2つ以上の数字を乗じて算出した積のことをいいます。

小売業の店舗においては、以下の計算式により求められる相乗積を活用して、商品別の利益貢献度を確認することができます。利益貢献度の高い商品の売上を増加させることができれば、店舗全体の利益率を効率的に高めることができます。

 

 


 

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