このブログでは二次試験(事例Ⅲ/事例Ⅳ)についても説明していますので、参考としてください。

運営管理 ~R3-13 生産統制(3)現品管理~

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今回は、「運営管理 ~R3-13 生産統制(3)現品管理~」について説明します。

 

運営管理 ~令和3年度一次試験問題一覧~

令和3年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。

  • 運営管理 ~令和3年度一次試験問題一覧~

 

生産統制 -リンク-

本ブログにて「生産統制」の「進捗管理(進度管理)」「現品管理」「余力管理」について説明しているページを以下に示しますのでアクセスしてみてください。

 

 

生産統制

「生産統制」とは、作成された生産計画にしたがって生産活動を実施できるように、生産活動の状況を把握して、計画に対する差異が発生した場合には、即座に対策を行って差異を解消させていくことをいいます。

「生産統制」で管理する項目は「進捗管理」「現品管理」「余力管理」に分類することができます。

 

生産統制と生産計画の関係

生産統制 生産計画 説明
進捗管理 日程計画 日々の作業の進行状況を把握して調整する管理活動
現品管理 材料・部材計画 在庫の品質を確保して、所在と数量を明確に把握して調整する管理活動
余力管理 工数計画 労働者や機械の能力(例えば最大生産量など)に対する負荷状況を把握して、能力と負荷のバランスを調整する管理活動

 

進捗管理(進度管理)

「進捗管理」とは、作成された「生産計画(日程計画)」にしたがって生産活動を実施できるように、日々の作業の進行状況を把握して調整する管理活動のことをいいます。

「進捗管理」の一番の目的は納期を遵守することですが、生産計画よりも前倒しして作業を進めても、仕掛品・完成品を倉庫に保管するコストが増加してしまうなどの問題が発生するため、適切ではありません

「進捗管理」では、早過ぎず遅過ぎず計画通りの日程で作業が進行するよう管理する必要があります。

 

進捗管理

仕事の進行状況を把握し、日々の仕事の進み具合を調整する活動。
備考 進度管理または納期管理ともいう。(JISZ8141-4104)

 

現品管理

「現品管理」とは、作成された「生産計画(材料・部材計画)」にしたがって生産活動を実施できるように、「資材」「仕掛品」「製品」などの在庫の品質を確保して、所在と数量を明確に把握して調整する管理活動のことをいいます。

 

状況 観点
外部業者からの受け入れ
(原材料・部品)
受け入れ数量の過不足確認
品質の確認(傷・変形・破損など)
運搬
(原材料・部品・仕掛品・完成品)
運搬数量の過不足確認
適正な運搬荷姿
- 現品の傷・変形・破損の防止
適正な運搬方法
- 現品の傷・変形・破損の防止
保管
(原材料・部品・仕掛品・完成品)
保管数量の過不足確認
適正在庫の維持
- 在庫の長期保管による品質劣化の防止
適正な保管方法
- 積み上げによる荷崩れ等の防止
- 温度管理等による品質劣化の防止
外部業者への受け渡し
(完成品)
受け渡し数量の過不足確認
品質の確認(傷・変形・破損など)

 

現品管理

資材、仕掛品、製品などの物について運搬・移動や停滞・保管の状況を管理する活動。
備考 現品の経済的な処理と数量、所在の確実な把握を目的とする。現物管理ともいう。(JISZ8141-4102)

 

余力管理

「余力管理」とは、作成された「生産計画(工数計画)」にしたがって生産活動を実施できるように、労働者や機械の能力(例えば最大生産量など)に対する負荷状況を把握して、能力と負荷のバランスを調整する管理活動のことをいいます。

 

生産能力の不足に対する対策の実施

労働者や機械・設備の「負荷状況」が高くなり「生産能力」が追い付かなくなった場合は、以下に示す方法により「生産能力」を高めるための対策を講じる必要があります。

 

  • 残業
  • 労働者の増員
  • 外注の利用
  • 機械・設備の増強

 

なお、「労働者の増員」や「機械・設備の増強」については、工場内で余っているリソースを「生産能力」が不足している工程に投入する程度の対策と考えてください。

新たに労働者を雇用したり、機械・設備を調達する場合は、日々の「余力管理」における対策として実施するのではなく、「製品の需要予測」に基づき「大日程」「中日程」を策定する段階で対策を講じていきます

 

余力管理

各工程または個々の作業者について、現在の負荷状態と現有能力とを把握し、現在どれだけの余力または不足があるかを検討し、作業の再配分を行って能力と負荷を均衡させる活動。
備考 余力とは能力と負荷との差である。工数管理ともいう。(JISZ8141-4103)

 

RFID

「RFID(Radio Frequency Identification)」とは、電磁界や電波などを用いた近距離(周波数帯によって数cm~数m)の無線通信により、「ICチップ」を内蔵した「ICタグ」のデータを非接触で読み取る自動認識技術のことをいい、コンピュータに接続された「リーダライタ」で、個体に貼付した「ICタグ」の識別情報を読み取り、対象を自動的に識別することができるため、「工場内の生産管理」「物品の流通管理」「物品の在庫管理」に採用することによって、物品の「トレーサビリティ」を実現することができます。

また、図書館における「資料の貸出・返却」や「蔵書の点検」「不正帯出防止」などが、「RFID」の活用事例としてよく取り上げられます。

 

「RFID」の特徴

「RFID」の特徴を以下に示します。

小売店舗のレジで、レーザーなどを使ってタグを1枚ずつスキャンする「バーコード」による運用を頭に浮かべながら特徴を読んでいくと、その違いが分かりやすいと思います。

 

  • 距離が離れていても読み取ることができる
  • 複数のタグを一気に読み取ることができる
  • 表面が汚れていても読み取ることができる
  • 箱の中に隠れているタグも読み取ることができる
  • タグの情報を書き換えることができる
  • タグにより多くの情報を記録することができる。

 

試験問題

それでは、実際の試験問題を解いてみます。

【令和3年度 第13問】

現品管理の活動に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

a 原材料の品質を保持するため、置き場の環境改善を徹底した。
b 仕掛品量の適正かつ迅速な把握のため、RFIDを導入した。
c 仕掛在庫を減らすため、運搬ロットサイズを小さくした。
d 在庫量の適正化を図るため、発注方式の変更を検討した。

 

[解答群]

ア a:正 b:正 c:誤 d:誤
イ a:正 b:正 c:誤 d:正
ウ a:正 b:誤 c:正 d:正
エ a:正 b:誤 c:正 d:誤
オ a:誤 b:正 c:正 d:正

 

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

 

考え方と解答

「現品管理」に関する知識を問う問題です。

 

「現品管理」とは、作成された「生産計画(材料・部材計画)」にしたがって生産活動を実施できるように、「資材」「仕掛品」「製品」などの在庫の品質を確保して、所在と数量を明確に把握して調整する管理活動のことをいいます。

 

状況 観点
外部業者からの受け入れ
(原材料・部品)
受け入れ数量の過不足確認
品質の確認(傷・変形・破損など)
運搬
(原材料・部品・仕掛品・完成品)
運搬数量の過不足確認
適正な運搬荷姿
- 現品の傷・変形・破損の防止
適正な運搬方法
- 現品の傷・変形・破損の防止
保管
(原材料・部品・仕掛品・完成品)
保管数量の過不足確認
適正在庫の維持
- 在庫の長期保管による品質劣化の防止
適正な保管方法
- 積み上げによる荷崩れ等の防止
- 温度管理等による品質劣化の防止
外部業者への受け渡し
(完成品)
受け渡し数量の過不足確認
品質の確認(傷・変形・破損など)

 

現品管理

資材、仕掛品、製品などの物について運搬・移動や停滞・保管の状況を管理する活動。
備考 現品の経済的な処理と数量、所在の確実な把握を目的とする。現物管理ともいう。(JISZ8141-4102)

 

選択肢(a)(b)は「生産計画」に基づく「生産統制(現品管理)」に関する記述ですが、選択肢(c)(d)は「生産計画」の修正を伴う「在庫管理(発注管理含む)」に該当する活動を表しているため不適切です

 

a 原材料の品質を保持するため、置き場の環境改善を徹底した。 現品管理
b 仕掛品量の適正かつ迅速な把握のため、RFIDを導入した。
c 仕掛在庫を減らすため、運搬ロットサイズを小さくした。 在庫管理
(発注管理)
d 在庫量の適正化を図るため、発注方式の変更を検討した。

 

少し分かりづらいですが、策定された「生産計画」に基づいて、原材料・外注品・仕掛品・製品などの在庫品の品質と数量を管理するための活動が「現品管理」に該当します。

「原材料の発注方式」「在庫品の数量」「発注・出荷単位(ロットサイズ)」を変更する活動は「生産計画」の修正を伴うため「在庫管理(発注管理含む)」に該当します。

類似の問題について説明しているページを以下に示しますのでアクセスしてみてください。

 

 

「ア a:正 b:正 c:誤 d:誤」であるため、答えは(ア)です。


 

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