このブログでは二次試験(事例Ⅲ/事例Ⅳ)についても説明していますので、参考としてください。

運営管理 ~R3-9 需給計画(3)資材所要量計画(MRP)~

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今回は、「運営管理 ~R3-9 需給計画(3)資材所要量計画(MRP)~」について説明します。

 

運営管理 ~令和3年度一次試験問題一覧~

令和3年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。

  • 運営管理 ~令和3年度一次試験問題一覧~

 

MRP -リンク-

本ブログにて「MRP」について説明しているページを以下に示しますのでアクセスしてみてください。

 

 

MRP(Material Requirements Planning)

「MRP」には、狭義の捉え方と広義の捉え方がありますので、それぞれについて以下に示します。

 

狭義のMRP

「MRP(狭義)」とは、製品の生産計画である「基準生産計画(MPS)」に基づき、製品の生産に必要な部品や資材の数量を表す「部品構成表」と部品や資材の「在庫情報」「発注残情報」「調達リードタイム」から、発注すべき部品や資材の数量と時期を表す「資材所要量計画(MRP)」を作成する仕組みこのことをいいます。

なお、「MRP(狭義)」には、生産能力の不足や調達リードタイムの長期化や在庫情報と実在庫のズレなどといった問題が発生したときに補正する機能はありません

また、「MRP(狭義)」に「基準生産計画(MPS)」を修正する機能はないため、需要の動向にあわせて頻繁に生産計画を変更するような製品の生産には適していません

 

広義のMRP

「MRP(広義)」とは、「資材所要量計画」だけではなく、管理部門が「生産計画」を策定して全工程に作業指示を行い「生産統制」まで行う仕組みのことをいいます。

「MRP(広義)」は、計画主導型の生産管理方式(プッシュ型管理方式)であり、試験においては、真逆の発想である後工程引取型の生産管理方式(プル型管理方式)である「トヨタ生産方式」「ジャスト・イン・タイム」と比較されて出題されます。

 

試験問題

それでは、実際の試験問題を解いてみます。

【令和3年度 第9問】

最終製品Zの部品構成表が下図に与えられている。( )内の数は親1個に対して必要な子部品の個数を示している。製品Zを10個生産するのに必要な部品Aの数量の範囲として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

 

 

[解答群]

ア 100未満
イ 100以上200未満
ウ 200以上800未満
エ 800以上

 

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

 

考え方と解答

「MRP(狭義)」において「資材所要量計画(MRP)」の作成に必要な「部品構成表」に関する知識を問う問題ですが、問題文の条件を正確に読み取って計算することができば、確実に正解することができる問題です。

 

問題文で与えられた「部品構成表」を、部品別に色分けして見分けがつくようにしておきます。
実際の試験では、○△□などの記号で見分けがつくようにしておいた方がミスを防げるのではないかと思います。

 

 

今回の問題では、必要な数量を算出する「部品A」が一番最下層に並んでいるのでミスが起きにくいと思いますが、同じ部品が中間層と一番最下層に混在していることもあるため、最後に集計漏れすることがないよう気を付けましょう。

同じ部品が中間層と一番最下層に混在している過去の問題を以下に示します。

 

 

 

必要部品数量の算出(製品Zを1個生産する場合)

「製品Z」を1個生産するために必要な部品の数量を算出します。

問題文で与えられた「部品構成表」では、( )内に「親1個に対して必要な子部品の個数」が記述されていますので、( )内の数量を一番上から一番下まで掛け合わせていき、「製品Z」を1個生産する場合に必要となるそれぞれの部品の数量を算出していきます。

 

 

「製品Z」を1個生産するために必要な部品の数量は以下の通りです。
なお、問題では「部品A」の数量だけを求められていますが、以下の表では全ての部品の数量を算出しています。

 

部品 必要数量
(製品1個当たり)
A 10+12+10+50=82個
B 4+5+20=29個
C 24+30=54個

 

必要部品数量の算出(製品Zを10個生産する場合)

「製品Z」を10個生産するために必要な部品の数量を算出します。
なお、問題では「部品A」の数量だけを求められていますが、以下の表では全ての部品の数量を算出しています。

 

部品 必要数量
(製品1個当たり)
必要数量
(製品10個)
A 82個 820個
B 29個 290個
C 54個 540個

 

「製品Z」を10個生産するのに必要な「部品A」の数量は「820個」であるため「(エ)800以上」が適切です

 

答えは(エ)です。


 

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