運営管理 ~R2-10 需給計画(4)需給計画~

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今回は、「運営管理 ~R2-10 需給計画(4)需給計画~」について説明します。

 

目次

運営管理 ~令和2年度一次試験問題一覧~

令和2年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。

 

試験問題

それでは、実際の試験問題を解いてみます。

【令和2年度 第10問】

下表に示す7日間の需要量(個)に対する生産計画を考える。製品を生産する日には、生産に先立ち段取りが必要で、1回当たり段取り費3,000円が発生する。また、生産した製品は当日以降の需要に充当することが可能であり、当日の場合は在庫保管費は発生しないが、翌日以降に繰り越す場合は、繰越在庫量に比例して、1個1日当たり10円の在庫保管費が発生する。

生産計画の案0は1日目に7日間の総需要量900個を生産する計画で、総費用(段取り費と在庫保管費の合計)は31,300円になる。

案1~4は総需要量900個を複数回に分けて生産する計画である。これらの中で総費用を最小にする案として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

 

1 2 3 4 5 6 7 総費用(円)
需要量 150 80 120 130 70 260 90
案0 900 0 0 0 0 0 0 31,300
案1 350 0 0 550 0 0 0
案2 300 0 300 0 0 300 0
案3 230 0 320 0 0 350 0
案4 150 80 120 130 70 260 90

 

[解答群]

ア 案1
イ 案2
ウ 案3
エ 案4

 

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

 

考え方と解答

総費用を最小にする生産計画(案)を選択する問題です。
特別な知識が無くても、解答を求めることができるため、是非とも正解したい問題です。

 

総費用の算出方法の確認(案0)

「総費用」の算出方法について確認するため、「案0」の「総費用(段取り費と在庫保管費の合計)」を算出してみます。

「案0」では、総需要量900個を1日目に全て生産する計画であるため、「段取り費」は「3,000円 × 1回 = 3,000円」となります。

また、問題文に与えられている条件に従い、「繰越在庫量」に対して1個1日当たり10円の在庫保管費が発生するとした場合、「在庫保管費」は「28,300円」となります。

その結果、「総費用(段取り費と在庫保管費の合計)」は「31,300円」となるため、算出方法が合っていることを確認できました。

 

1 2 3 4 5 6 7 総費用(円)
需要量 150 80 120 130 70 260 90
生産計画 900 0 0 0 0 0 0
繰越在庫量 750 670 550 420 350 90 0
段取り費 3,000 0 0 0 0 0 0 31,300
在庫保管費 7,500 6,700 5,500 4,200 3,500 900 0

 

総費用の算出(案1~案4)

案1〜案4において発生する「総費用(段取り費と在庫保管費の合計)」を算出します。
問題文に与えられている条件に従い、1回当たり3,000円 の費用が発生するとして「段取り費」を「繰越在庫量」に対して1個1日当たり10円の費用が発生するとして「在庫保管費」を算出していきます。

 

案1

1 2 3 4 5 6 7 総費用(円)
需要量 150 80 120 130 70 260 90
生産計画 350 0 0 550 0 0 0
繰越在庫量 200 120 0 420 350 90 0
段取り費 3,000 0 0 3,000 0 0 0 17,800
在庫保管費 2,000 1,200 0 4,200 3,500 900 0

 

案2

1 2 3 4 5 6 7 総費用(円)
需要量 150 80 120 130 70 260 90
生産計画 300 0 300 0 0 300 0
繰越在庫量 150 70 250 120 50 90 0
段取り費 3,000 0 3,000 0 0 3,000 0 16,300
在庫保管費 1,500 700 2,500 1,200 500 900 0

 

案3

1 2 3 4 5 6 7 総費用(円)
需要量 150 80 120 130 70 260 90
生産計画 230 0 320 0 0 350 0
繰越在庫量 80 0 200 70 0 90 0
段取り費 3,000 0 3,000 0 0 3,000 0 13,400
在庫保管費 800 0 2,000 700 0 900 0

 

案4

1 2 3 4 5 6 7 総費用(円)
需要量 150 80 120 130 70 260 90
生産計画 150 80 120 130 70 260 90
繰越在庫量 0 0 0 0 0 0 0
段取り費 3,000 3,000 3,000 3,000 3,000 3,000 3,000 21,000
在庫保管費 0 0 0 0 0 0 0

 

今回の問題は「平成26年度 第9問」と似ています。
時間がある方は「H26-9 需給計画(3)需給計画」も併せて確認してみてください。

総費用を最小にするのは「案3」であるため、答えは(ウ)です。


 

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