運営管理 ~R2-1 生産管理の基礎(2)管理指標~

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今回は、「運営管理 ~R2-1 生産管理の基礎(2)管理指標~」について説明します。

 

目次

運営管理 ~令和2年度一次試験問題一覧~

令和2年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。

 

生産管理の基礎用語

生産管理の基礎用語という内容で説明すると、あまりにも多くなるため、今回の問題で取り上げられている用語について説明します。

 

歩留まり

「歩留まり」とは、投入された主原材料の量と、その主原材料から実際に算出された品物の量との比率のことをいい、収得率または収率とも呼ばれます。

 

 

生産性

「生産性」とは「生産要素の投入量(インプット)」に対する「産出量(アウトプット)」の割合として示され、数値が高いほど生産性が高いことを表しています。

 

 

現在、世界の中で、日本は生産性が低い国であると位置づけられていますが、これから労働人口が減少していく日本にとっては、それぞれの国内企業が「生産性」を高めて、日本全体の経済規模を維持拡大していくことが重要な課題とされています。

 

リードタイム

「リードタイム」とは「発注してから納入されるまでの時間(調達時間)」「素材が準備されてから完成品になるまでの時間」のことをいいます。

 

スループット

「スループット」とは「単位時間に処理される仕事量を測る尺度」のことをいいます。

 

遊休時間

「遊休時間」とは「動作可能な状態にある機械又は作業者が所与の機能若しくは作業を停止している時間」のことをいいます。

 

試験問題

それでは、実際の試験問題を解いてみます。

【令和2年度 第1問】

管理目標に関する記述として、最も適切なものはどれか。

 

ア 産出された品物の量に対する投入された主原材料の量の比によって、歩留まりを求めた。
イ 産出量に対する投入量の比によって、生産性を求めた。
ウ 単位時間に処理される仕事量を測る尺度として、リードタイムを用いた。
エ 動作可能な状態にある作業者が作業を停止している時間を、遊休時間として求めた。

 

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

 

考え方と解答

生産管理で用いられる「管理指標」に関する知識を問う問題です。

 

(ア) 不適切です。

「歩留まり」とは、投入された主原材料の量と、その主原材料から実際に算出された品物の量との比率のことをいい、収得率または収率とも呼ばれます。

 

 

したがって、歩留まりは、産出された品物の量に対する投入された主原材料の量の比ではなく、投入された主原材料の量に対する産出された品物の量の比によって求めるため、選択肢の内容は不適切です

 

(イ) 不適切です。

「生産性」とは「生産要素の投入量(インプット)」に対する「産出量(アウトプット)」の割合として示され、数値が高いほど生産性が高いことを表しています。

 

 

したがって、生産性は、産出量に対する投入量の比ではなく、投入量に対する産出量の比によって求めるため、選択肢の内容は不適切です

 

(ウ) 不適切です。

「リードタイム」とは「発注してから納入されるまでの時間(調達時間)」「素材が準備されてから完成品になるまでの時間」のことをいいます。

また、「スループット」とは「単位時間に処理される仕事量を測る尺度」のことをいいます。

 

したがって、単位時間に処理される仕事量を測る尺度は、リードタイムではなく、スループットというため、選択肢の内容は不適切です

 

(エ) 適切です。

「遊休時間」とは「動作可能な状態にある機械又は作業者が所与の機能若しくは作業を停止している時間」のことをいいます。

 

したがって、遊休時間は、動作可能な状態にある作業者が作業を停止している時間として求めるため、選択肢の内容は適切です

 

出題されている用語は異なりますが、今回の問題は「令和元年度 第1問」と似ています。
時間がある方は「R1-1 生産管理の基礎(1)管理指標」も併せて確認してみてください。

 

答えは(エ)です。


 

コメント

  1. まりりん より:

    解説ありがとうございます。

    解説での
    「したがって、歩留まりは、産出された品物の量に対する投入された主原材料の量の比よって求めるため、選択肢の内容は不適切です。」
    ですが、問題の誤り通り解説も逆になってませんか?

    計算式で記憶してるものが文章で出てくるとこんがらがるのですが・・・

    • 資格とるなら.tokyo 管理者 より:

      コメントをいただきましてありがとうございます。
      また、返信が遅くなりまして大変申し訳ありません。

      ご指摘いただいた箇所を修正いたしました。

      今後とも、引き続きよろしくお願いいたします。

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