運営管理 ~H30-5 加工技術(1)マシニングセンタ~

にほんブログ村に参加しています。
記事の内容にご満足いただけた場合は、以下のボタンをクリックいただけると、また頑張ることができます。

にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ

にほんブログ村に参加しています。
記事の内容にご満足いただけた場合は、以下のボタンをクリックいただけると、また頑張ることができます。

にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ







今回は、「運営管理 ~H30-5 加工技術(1)マシニングセンタ~」について説明します。

 

目次

運営管理 ~平成30年度一次試験問題一覧~

平成30年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。

 

マシニングセンタ

「マシニングセンタ」とは、工具を自動交換ができ、フライス削り、中ぐり、穴あけ、ねじ立てなど、種々な加工処理を行うことができる工作機械のことをいいます。工具マガジンに多数の切削工具を格納しており、コンピュータ数値制御(CNC)の指令によって自動的に工具を交換して加工処理を行うことができます。

主軸が水平になっているものを「横形マシニングセンタ」、主軸が垂直になっているものを「立形マシニングセンタ」といいます。

 

産業用ロボット

「産業用ロボット」とは、主に工場における生産活動など、産業の自動化で用いられるロボットのことをいい、マニピュレータ(機械の腕)と、プログラムで制御する複数の軸(人間でいう関節)で構成されており、屈伸、上下移動、左右移動若しくは旋回の動作又はこれらの複合動作を自動的に行うことができる機械です。

なお、以下の条件に該当する機械は「産業用ロボット」には該当しませんので、ご注意ください。

 

  • 研究開発中のもの
  • その他厚生労働大臣が定めるもの
    • 定格出力(駆動用原動機が2つ以上有する機械では、それぞれの定格出力のうち最大のもの)が80ワット以下の駆動用原動機を有する機械
    • 固定シーケンス制御装置の情報に基づきマニプレータの伸縮、上下移動、左右移動又は旋回の動作のうちいずれか一つの動作の単調な繰り返しを行う機械
    • 当該機械の構造、性能等からみて当該機械に接触することによる労働者の危険が生ずるおそれがないと厚生労働省労働基準局長が認めた機械

 

労働安全衛生規則 第36条 第31号(産業用ロボット)

マニプレータ及び記憶装置(可変シーケンス制御装置及び固定シーケンス制御装置を含む。以下この号において同じ。)を有し、記憶装置の情報に基づきマニプレータの伸縮、屈伸、上下移動、左右移動若しくは旋回の動作又はこれらの複合動作を自動的に行うことができる機械(研究開発中のものその他厚生労働大臣が定めるものを除く。)

 

産業用ロボットの種類

産業用ロボットには、「垂直多関節ロボット」「水平多関節ロボット」「パラレルリンクロボット」「直交ロボット」「双腕ロボット」といった種類があります。

 

垂直多関節ロボット

「垂直多関節ロボット」は、人間の腕の構造に近く、自由度の高い3次元的な動作が可能なロボットです。運搬や溶接をはじめとした多岐にわたる用途で活用されており、最も普及しています。

 

水平多関節ロボット

「水平多関節ロボット」は、関節の回転軸がすべて垂直に揃っており、3次元の動作はできません。制御が容易で、強度が高く、平面的な動きが正確かつ高速という特徴を有しているため、主に基盤の組み立てや運搬作業に活用されています。

 

パラレルリンクロボット

「パラレルリンクロボット」は、関節を並列に配置したパラレルリンク構造をしているロボットです。最終出力先を複数のアームで制御するため、非常に高速な動作が可能ですが、稼働範囲が狭く、重量があるものを扱うことができないため、主に食品の選定や整列に活用されています。

 

直交ロボット

「直交ロボット」は、単軸直動ユニット(直線的なユニット)を組み合わせた構造をしているため、直線的な動作に限定され、旋回するような動きはできません。非常にシンプルな構造なため、誤作動が起こりにくく、低出力で省エネであるという特徴があり、自由度の高い垂直多関節ロボットを組み合わせることによって、小さな部品の組み立てや半導体の検査、薬品のピッキング、製品の搬送など、様々な作業に活用されています。

 

双腕ロボット

「双腕ロボット」は、人間のような2本のアームを持ち、精密で繊細な作業を繰り返し行うことができるロボットです。通常は1つの作業しかできないロボットが主流ですが、双腕を巧みに操ることで、様々な作業を行うことができます。

 

試験問題

それでは、実際の試験問題を解いてみます。

【平成30年度 第5問】

マシニングセンタに関する記述として、最も適切なものはどれか。

 

ア 工作物を回転させ、主としてバイトなどの静止工具を使用して、外丸削り、中ぐり、突切り、正面削り、ねじ切りなどの切削加工を行う工作機械。
イ 異なる機能をもつ数台から数十台の工作機械を等間隔、かつ、直線状に配置し、それらを搬送装置で結合した工作機械群。
ウ 自動制御によるマニピュレーション機能または移動機能をもち、各種の作業をプログラムによって実行できる、産業に使用される機械。
エ 主として回転工具を使用し、フライス削り、中ぐり、穴あけおよびねじ立てを含む複数の切削加工ができ、かつ、加工プログラムに従って工具を自動交換できる数値制御工作機械。

 

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

 

考え方と解答

 

(ア) 不適切です。

記述されている内容は「旋盤」の説明であるため、選択肢の内容は不適切です

「旋盤」とは、主としてバイトなどの静止工具を使用して、チャックという回転する台に取り付けた工作物(ワーク)を回転させながら、外丸削り、中ぐり、突切り、正面削り、ねじ切りなどの切削加工を行う工作機械のことをいいます。

 

(イ) 不適切です。

記述されている内容は「トランスファーマシン」の説明であるため、選択肢の内容は不適切です

「トランスファーマシン」とは、異なる機能を持つ数台から数十台の単機能の工作機械を等間隔かつ直線的に配置して、ベルトコンベヤなどの搬送装置で接続した工作機械群のことをいいます。工作物が自動的にライン上を流れていき、工作物の着脱や位置決めなども自動的に行うため、能率的に加工処理を行うことができます。

なお、直線的ではなく回転テーブルの周りに配置する場合は「ロータリ・ステーションマシン」といいます。

 

(ウ) 不適切です。

記述されている内容は「産業用ロボット」の説明であるため、選択肢の内容は不適切です

「産業用ロボット」とは、主に工場における生産活動など、産業の自動化で用いられるロボットのことをいい、マニピュレータ(機械の腕)と、プログラムで制御する複数の軸(人間でいう関節)で構成されており、屈伸、上下移動、左右移動若しくは旋回の動作又はこれらの複合動作を自動的に行うことができる機械です。

 

 

(エ) 適切です。

記述されている内容は「マシニングセンタ」の説明であるため、選択肢の内容は適切です

「マシニングセンタ」とは、工具を自動交換ができ、フライス削り、中ぐり、穴あけ、ねじ立てなど、種々な加工処理を行うことができる工作機械のことをいいます。工具マガジンに多数の切削工具を格納しており、コンピュータ数値制御(CNC)の指令によって自動的に工具を交換して加工処理を行うことができます。

 

答えは(エ)です。


 

コメント

タイトルとURLをコピーしました