運営管理 ~H29-39 その他店舗・販売管理(6)相関係数~

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今回は、「運営管理 ~H29-39 その他店舗・販売管理(6)相関係数~」について説明します。

 

目次

運営管理 ~平成29年度一次試験問題一覧~

平成29年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。

 

相関係数

「相関係数」とは2つのデータの相関関係を表す数値であり「ρ(ロー)」で表されます。
「相関係数」は「-1 ≦ ρ ≦ 1」の範囲で推移し、その数値は以下の意味を示しています。

 

相関係数 説明
ρ=1 2つのデータは、片方のデータが変動すると他方のデータもそれに応じて完全に同じ方向に変動する。
0<ρ<1 2つのデータは、片方のデータが変動すると他方のデータもそれに応じて同じ方向に変動する。「1」に近いほど「正」の相関関係が強い
ρ=0 2つのデータの変動には、全く関連性がない
-1<ρ<0 2つのデータは、片方のデータが変動すると他方のデータもそれに応じて逆の方向に変動する。「-1」に近いほど「負」の相関関係が強い
ρ=-1 2つのデータは、片方のデータが変動すると他方のデータもそれに応じて完全に逆の方向に変動する。

 

試験問題

それでは、実際の試験問題を解いてみます。

【平成29年度 第39問】

ある売上の事象に対するXとYという2つの評価データがあるとき、この2つの評価データの相関係数に関する記述として、最も適切なものはどれか。ただし、XまたはYが、すべて同じ値の場合は除く。

 

ア 相関係数が0.1であれば、サンプル数に関係なく5%の有意水準では有意にならない。
イ 相関係数は、-100~100の範囲の値として計算される。
ウ 両者の評価が同じ方向に強く類似している場合、相関係数は必ず正の値になる。
エ 両者の評価に関連性がない場合、相関係数は必ず負の値になる。

 

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

 

考え方と解答

「相関係数」に関する知識を問う問題です。

 

相関係数の数値と意味

「相関係数」は「-1 ≦ ρ ≦ 1」の範囲で推移し、その数値は以下のことを意味しています。

 

相関係数 説明
ρ=1 2つのデータは、片方のデータが変動すると他方のデータもそれに応じて完全に同じ方向に変動する。
0<ρ<1 2つのデータは、片方のデータが変動すると他方のデータもそれに応じて同じ方向に変動する。「1」に近いほど「正」の相関関係が強い
ρ=0 2つのデータの変動には、全く関連性がない
-1<ρ<0 2つのデータは、片方のデータが変動すると他方のデータもそれに応じて逆の方向に変動する。「-1」に近いほど「負」の相関関係が強い
ρ=-1 2つのデータは、片方のデータが変動すると他方のデータもそれに応じて完全に逆の方向に変動する。

 

(ア) 不適切です。

「5%の有意水準」とは「20回に1回は得られた結果が誤っている」ということを示していますが、相関係数とは関連がないため、選択肢の内容は不適切です

なお、相関係数が「0.1」ということは、2つのデータの評価が同じ方向に「弱い」類似性を有していることを示しています。

 

(イ) 不適切です。

相関関数は「-1 ≦ ρ ≦ 1」の範囲で推移するため、選択肢の内容は不適切です

 

(ウ) 適切です。

2つのデータの評価が同じ方向に類似性を有している場合は、相関係数は「正の値」となるため、選択肢の内容は適切です

選択肢の文中に、「必ず」という文言が含まれているため、なかなか選びにくいところですが、2つのデータの評価が同じ方向に「強く」類似していると記載されているため、相関係数も「0 ≦ ρ ≦ 1」の範囲の中で限りなく「1」に近いということを表しており、「必ず」正の値になるとという解釈で間違いないと考えられます。

 

(エ) 不適切です。

2つのデータの評価に関連性がない場合、相関係数は「0」となるため、選択肢の内容は不適切です

 

答えは(ウ)です。


 

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