運営管理 ~H29-12 在庫管理(1)在庫の評価指標~

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今回は、「運営管理 ~H29-12 在庫管理(1)在庫の評価指標~」について説明します。

 

目次

運営管理 ~平成29年度一次試験問題一覧~

平成29年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。

 

在庫回転率

「在庫回転率」は、一定期間において在庫が何回入れ替わっているか(回転しているか)を示しています

「在庫回転率」は、以下の公式により算出されます。

 

 

「在庫回転率」が低いということは、在庫が自社の倉庫に滞留しており売上に貢献していないことを示しています。逆に言うと、「在庫回転率」が高い方が、製品が倉庫に滞留しておらず、売上に貢献していることを示しているため、良好な状態であるということを表しています

なお、「在庫回転率」が高い場合は、製品が倉庫にあまりストックされていないことを示しているため、一次的な需要の急増等に対応できず品切れを起こす危険性があります。

品切れによって、売上の機会を逃す(機会損失が発生する)だけでなく、顧客からの信用失墜を招く可能性もあるため、適正な在庫量を確保することが重要です。

 

在庫回転率

一定期間における在庫の回転回数。(JISZ8141-7303)

 

在庫月数

「在庫月数」は、何か月分の在庫を保有しているかを示しています。
「在庫月数」は、「在庫回転率」の逆数として求めることができるため、以下の公式により算出されます。

 

試験問題

それでは、実際の試験問題を解いてみます。

【平成29年度 第12問】

在庫を評価するための尺度に関する記述として、最も適切なものはどれか。

 

ア 在庫回転率は、標準在庫量を使用実績量で除したものである。
イ 在庫月数は、月間使用量を平均在庫量で除したものである。
ウ 品切れ率は、品切れ件数を受注件数で除したものである。
エ 納期遵守率は、納期遅延件数を受注件数で除したものである。

 

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

 

考え方と解答

在庫を評価するための尺度に関する知識を問う問題です。

 

(ア) 不適切です。

「在庫回転率」は、以下の公式により算出されるため、選択肢の内容は不適切です。

選択肢に記載されている言葉を使用する場合は「在庫回転率は、使用実績量を標準在庫量で除したものである。」が正しい表記となります。

 

 

(イ) 不適切です。

「在庫月数」は、以下の公式により算出されるため、選択肢の内容は不適切です。

選択肢に記載されている言葉を使用する場合は「在庫月数は、平均在庫量を月間使用量で除したものである。」が正しい表記となります。

 

 

(ウ) 適切です。

「品切れ率」とは、あまり聞き慣れない言葉です。

選択肢では「品切れ率は、品切れ件数を受注件数で除したものである。」と記載されており、正しいように見受けられるため、選択肢の内容は適切である可能性が高いと考えられます。

 

(エ) 不適切です。

「納期遵守率」とは、あまり聞き慣れない言葉です。

選択肢では「納期遵守率は、納期遅延件数を受注件数で除したものである。」と記載されていますが、「納期遵守率」という指標の名称を見る限りでは「納期遵守件数を受注件数で除したものである。」と想定されるため、選択肢の内容は不適切である可能性が高いと考えられます。

 

答えは(ウ)です。


 

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