運営管理 ~H29-11 資材調達・外注管理(1)調達前の業務~

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今回は、「運営管理 ~H29-11 資材調達・外注管理(1)調達前の業務~」について説明します。

 

目次

運営管理 ~平成29年度一次試験問題一覧~

平成29年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。

 

デザイン・イン

「デザイン・イン」とは、メーカーと部品を調達する仕入先が製品開発の段階から連携して、製品を共同開発することをいいます。

仕入先である部品メーカーが製品の設計段階から参画することによって、設計内容の詳細を早い段階から共有したり、大きな問題点などは事前に解決を図ることができるため、開発期間が短縮されるなど生産性が向上するとともに、高品質の製品を開発できるなどの効果が得られます。

 

試験問題

それでは、実際の試験問題を解いてみます。

【平成29年度 第11問】

購買・外注管理に関する次の業務のうち、調達に関わる量産開始前の業務として、最も不適切なものはどれか

 

ア 在庫管理
イ 調達先の選定
ウ デザイン・イン
エ 内外製区分の決定

 

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

 

考え方と解答

購買・外注管理に関する知識を問う問題です。

 

部品の購入または部品加工の委託に際しては、調達の数量に関わらず、以下の2点は必ず発生する業務であるため、選択肢から除外します。

 

  • (イ) 調達先の選定
  • (エ) 内外製区分の決定

 

上記以外の選択肢について検討していきます。

 

(ア)在庫管理

「在庫管理」は、適正在庫を維持することを目的として、製品の販売を開始してから重要な業務となりますが、量産開始前の調達に関わる業務としては不適切です。

 

「在庫管理」は、適正在庫を決定してその数量を維持することが重要です。
在庫が多すぎると、保管スペース費用がかかったり、製品が陳腐化して販売できないといった問題が発生します。また、在庫が少なすぎると、顧客からの注文に対して品切れが発生するなど、売上の機会を逃す(機会損失が発生する)だけでなく、信用失墜を招く可能性すらあります。

このように「在庫管理」は部品の調達等に関して非常に重要な業務ですが、量産開始前の調達に関わる業務ではなく、製品の販売開始以降に発生する業務です。

 

(ウ)デザイン・イン

「デザイン・イン」とは、メーカーと部品を調達する仕入先が製品開発の段階から連携して、製品を共同開発することをいいます。

単発で、部品の購入または部品加工の委託を行う際には必要ありませんが、これから量産する部品の調達に際しては、事前に「デザイン・イン」を行うことによって、開発期間の短縮や、製品の品質向上を図ることができるため、量産開始前の調達に関わる業務として適切です。

 

答えは(ア)です。


 

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