運営管理 ~H29-18 評価と更新(1)設備総合効率~

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今回は、「運営管理 ~H29-18 評価と更新(1)設備総合効率~」について説明します。

運営管理 ~平成29年度一次試験問題一覧~

平成29年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。

設備総合効率

「設備総合効率」は、生産設備の稼働効率を示す指標であり、「時間稼働率」と「性能稼働率」と「良品率」を乗じて算出されます。

「設備総合効率」は、その数値が高いほど生産設備の稼働効率が高く優れていることを表しています。

設備効率の体系

工場における設備効率に関する体系図は以下の通りです。

「設備総合効率」は、「時間稼働率」と「性能稼働率」と「良品率」を乗じて算出されますが、計画停止などを除いた生産設備を利用できる時間(負荷時間)に対する良品を生産するために要した時間(価値稼働時間)の割合だと理解してください。

設備ロスの種類と内容

「時間稼働率」「性能稼働率」「良品率」の算出に際して、控除する「設備ロス」は以下のように区分されます。

時間稼働率

「時間稼働率」は、生産設備を利用できる時間(負荷時間)のうち、設備が稼働していた時間(稼働時間)の割合を示します。

設備が稼働していた時間である「稼働時間」は「負荷時間 - 停止ロス」であり、負荷時間から機械が停止していた時間を控除して求められます。

性能稼働率

「性能稼働率」は、設備が稼働していた時間(稼働時間)のうち、実際に製品を加工した稼働時間(正味稼働時間)の割合を示します。

実際に製品を加工した稼働時間である「正味運転時間」は「稼働時間 - 性能ロス」であり、製品1個を加工するための時間である「基準サイクルタイムに実際に加工された製品の数量を乗じて求められます。

良品率

「良品率」は、実際に設備で加工した時間(正味稼働時間)のうち、良品を生産するために要した時間(価値稼働時間)の割合を示します。

良品を生産した稼働時間である「価値稼働時間」は「正味稼働時間 - 不良ロス」です。

「良品率」は、時間でななく、加工した製品の数量に置き換えて、「加工数量」における「良品の数量(加工数量 - 不良数量)」の割合として算出します。

試験問題

それでは、実際の試験問題を解いてみます。

【平成29年度 第18問】

基準サイクルタイムが2分/個に設定されている加工機械について、1,000時間の負荷時間内での設備データを収集したところ下表が得られた。この機械の設備総合効率の値として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

設備データの内容
稼働時間 800時間
加工数量(不適合品を含む) 18,000 個
不適合品率 20%

[解答群]

ア 0.48
イ 0.50
ウ 0.52
エ 0.54

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

考え方と解答

設備総合効率の算出方法に関する知識を問う問題です。

時間稼働率の算出

以下の公式により、時間稼働率を算出します。

  • 800時間 ÷ 1,000時間 × 100% = 80%

性能稼働率の算出

以下の公式により、性能稼働率を算出します。

  • 2分/個 × 18,000個 ÷ 800時間 × 60分(※) × 100% = 75%(※)分母と分子の時間単位を統一するための計算

良品率の算出

良品率の公式は以下の通りですが、今回の問題では「数量」ではなく「率」が与えられているため、そのまま計算していきます。

  • 100% - 20% = 80%

設備総合効率の算出

以下の公式により、設備総合効率を算出します。

  • 80% × 75% × 80% = 48%

別解

公式に基づき解答を求めていくと上述の通りとなりますが、「設備総合効率」は、生産設備を利用できる時間(負荷時間)に対する良品を生産するために要した時間(価値稼働時間)の割合であるため、以下の公式でも算出することができます。

  • 2分/個 × 18,000個 ×( 1 - 20% )÷ 1,000時間 × 60分(※)  × 100% = 48%(※)分母と分子の時間単位を統一するための計算

答えは(ア)です。


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