事例Ⅳ ~平成28年度 解答例(7)(IT活用に伴う損益への影響分析)~

にほんブログ村に参加しています。
記事の内容にご満足いただけた場合は、以下のボタンをクリックいただけると、また頑張ることができます。

にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ

にほんブログ村に参加しています。
記事の内容にご満足いただけた場合は、以下のボタンをクリックいただけると、また頑張ることができます。

にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ







平成28年度の事例Ⅳに関する解答例(案)を説明していきます。

私なりの思考ロジックに基づく解答例(案)を以下に説明しますので、参考としてもらえればと思います。

 

目次

事例Ⅳ ~平成28年度試験問題一覧~

平成28年度の他の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。

 

IT活用に伴う損益への影響分析

「第4問」は「設問1:IT活用に伴う損益への影響分析」「設問2:損益分岐点分析」で構成されており、「設問1」は「設問2」とは関連性の低い問題です。

 

第4問(設問1)

第4問(配点25点)

D社は業者が運営する複数のネット予約システムを利用している。ネット予約システムは、営業時間外でも予約の受付が可能であり、業者の検索サイトに店舗情報が掲載され、契約によっては広告などでもネット上の露出が増える。初期登録や利用、予約成約などに関するネット予約システムの料金体系は、業者によってさまざまである。

その一方で、店舗側では複数のネット予約システムからの予約と従来どおりの予約とをあわせ、予約を管理する必要がある。D社でも、各店舗で予約管理に一定の時間が費やされている。そこで、同社は業者が運営するネット予約システムに加えて、店舗別の予約を集中管理する機能も有する自社のネット予約システムを導入することを検討している。

 

(設問1)

業者が運営するネット予約システムを利用することにより、同システムを利用しない場合と比較し、D社の収益や費用はどのような影響を受けているか、60字以内で述べよ。

 

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

 

考え方(設問1)

業者が運営するネット予約システムを利用することにより、D社の収益や費用がどのような影響を受けているか(どのように変化するか)を問われていますが、問題文の中に記載されている内容を「60文字」に整理するだけの問題です。是非とも高得点を獲得したい問題です。

 

収益の増加

ネット予約システムの利用が「収益」に与えている影響は、問題文中に以下の通り記載されています。

  • ネット予約システムは、営業時間外でも予約の受付が可能であり、業者の検索サイトに店舗情報が掲載され、契約によっては広告などでもネット上の露出が増える

ネット予約システムを利用しなかった場合と比較すると、以下の理由により「収益」が増加します。

  • ネット予約システムを利用しない場合は、営業時間内に店舗で予約を受け付けていましたが、ネット予約システムを利用することによって、いつでもどこでも予約を受け付けることができるようになるため、収益が増加します。
  • 検索サイトに店舗情報や広告が掲載されることによって、宣伝効果が得られるため、収益の増加につながります。

 

費用の増加

ネット予約システムの利用が「費用」に与えている影響は、問題文中に以下の通り記載されています。

  • 初期登録や利用、予約成約などに関するネット予約システムの料金体系は、業者によってさまざまである。
  • 店舗側では複数のネット予約システムからの予約と従来どおりの予約とをあわせ、予約を管理する必要がある。D社でも、各店舗で予約管理に一定の時間が費やされている

ネット予約システムを利用しなかった場合と比較すると、以下の理由により「費用」が増加します。

  • ネット予約システムを利用する対価として、初期登録や利用、予約成約などに関する料金を業者に支払う必要があるため、費用が増加します。
  • ネット予約システムを利用しない場合は、各店舗で受け付けた予約情報を管理するだけでしたが、ネット予約システムを利用することによって、ネットからの予約情報と店舗で受け付けた予約情報を突合するという作業負担が増加するため、費用が増加します。

 

収益や費用が受けている影響(まとめ)

上述した内容を60文字にまとめます。

  • 営業時間外の予約受付やネット上の露出増加による宣伝効果で収益が増加するが業者への支払と予約管理の作業増加で費用も増加する。(60文字)

 

解答(設問1)

上述で説明した結果を踏まえ、解答を以下に示します。

営業時間外の予約受付やネット上の露出増加による宣伝効果で収益が増加するが業者への支払と予約管理の作業増加で費用も増加する。(60文字)

 


明日も、引き続き「平成28年度 解答例(8)(損益分岐点分析)」として「第4問(設問2)」について説明します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました