財務・会計 ~H26-7 損益分岐点分析(CVP分析)(4)~

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今回は、「財務・会計 ~H26-7 損益分岐点分析(CVP分析)(4)~」について説明します。

 

「損益分岐点分析(CVP分析)」は二次試験(事例Ⅳ)で出題される論点のため、一次試験の段階からしっかりと勉強しておきましょう。

 

目次

財務・会計 ~平成26年度一次試験問題一覧~

平成26年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。

 

損益分岐点分析(一次試験) -リンク-

一次試験に向けて「損益分岐点分析(CVP分析)」について説明しているページを以下に示しますのでアクセスしてみてください。

 

 

損益分岐点分析(二次試験) -リンク-

二次試験(事例Ⅳ)に向けた「損益分岐点分析(CVP分析)」の記事は、以下のページに整理していますので、アクセスしてみてください。

 

 

損益分岐点分析(CVP分析)とは

「損益分岐点分析(CVP分析)」では、総費用を変動費と固定費に区分して、目標利益を達成するために必要な売上高や製品の販売数量を分析するなど企業が利益計画を立てるために必要な数値を求めることができます。

「損益分岐点分析(CVP分析)」は、企業の費用構造に関する安全性を分析する手法です。

企業の費用構造上、総費用に占める固定費の割合が低くなると、世の中の不況などの外部環境の変化により売上高が低下しても利益を確保することができるなど、外部環境の変化に対する抵抗力が強くなります。

 

試験問題

それでは、実際の試験問題を解いてみます。

【平成26年度 第7問】

以下に示す今年度の実績資料に基づいて、目標営業利益600,000円を達成するときの総資本営業利益率を計算した場合、最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、総資本は売上高増加額の10%分の増加が見込まれる。

 

[資料]

売上高 5,000,000円
営業費用の内訳
 変動費 2,500,000円
 固定費 2,400,000円
営業利益 100,000円
総資本 2,400,000円

 

[解答群]

ア 10.0%
イ 12.0%
ウ 24.0%
エ 25.0%

 

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

 

考え方と解答

今回の問題で求められているのは「総資本営業利益率」ですが、問題文に「総資本は売上高増加額の10%分の増加が見込まれる」という条件が与えられているため、最初に、目標営業利益600,000円を達成するための「目標売上高」を計算してから、「総資本営業利益率」を求めていきます。

 

目標売上高の計算

損益分岐点分析(CVP分析)で目標利益を達成するための売上高を求める公式は以下の通りです。

 

 

問題に記載された資料の数値を入れた結果は以下の通りです。

 

 

損益分岐点分析(CVP分析)(1)」でも説明したように、損益分岐点分析は公式で覚えるのではなく、算出過程を理解した方が試験に対応しやすいので、ここでも同様の方法で解いてみます。

  • 売上高 - 変動費用 - 固定費 = 目標利益
  • 売上高 - 売上高 × 変動費率 - 固定費 = 目標利益
  • 売上高 ×( 1 - 変動費率 )- 固定費 = 目標利益
  • 目標売上高 × 0.5 - 2,400,000円 = 600,000円
  • 0.5 × 目標売上高 = 3,000,000円
  • 目標売上高 = 6,000,000円

 

総資本営業利益率の計算

目標営業利益600,000円を達成する場合の総資本営業利益率を計算します。
注意点は、問題文の「総資本は売上高増加額の10%分の増加が見込まれる」という条件です。

 

 

問題に記載された資料の数値を入れた結果は以下の通りです。

 

 

答えは(ウ)です。


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