財務・会計 ~企業のリスク(1)~

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今回は、企業におけるリスクについて説明します。

企業のリスク管理

リスクとは、将来損失を被る不確実性を示しています。

企業としては被る損失を事前に回避したり軽減できるようリスクを管理する必要があります。

企業にとってのリスクは、災害リスク、システムリスク、法的リスクや損害賠償リスクなど非常に多岐にわたりますが、「財務・会計」に関連するリスクを以下に紹介します。

信用リスク

信用リスクとは、取引相手先の信用状況の変化(債務超過、倒産など)により、債権回収ができなくなるリスクです。

海外企業が取引先だった場合、信用リスクには戦争や革命が起きて、債権回収ができなくなるカントリーリスクも含まれます。

市場リスク

為替変動リスク

為替変動リスクとは、外貨取引に適用される為替相場の変動により、為替差損を被るリスクです。

輸入や輸出など海外企業と取引を行う企業は、デリバティブ取引(為替予約、オプション取引)を活用して、為替相場の変動による損失を回避します。

金利変動リスク

金利変動リスクとは、金利の変動により債券などの資産価値が減少するリスクです。

債券(社債が該当します)は金利変動による影響を受けやすく、市場の金利が高くなれば債券の価値は下がり、市場の金利が低くなれば債券の価値が上がります。(この理由は「A. 経済学」で出てきます。)

流動性リスク

市場流動性リスク

市場における取引ができなくなったり、通常より著しく不利な価格でしか売ることができなくなるリスクです。

そのような事態が発生するのは、そもそも市場での取引量が少ない商品(流動性が低い商品)の場合や、大暴落、システム停止、災害、戦争などにより取引自体ができなくなるケースが考えられます。

資金調達リスク

資金が、通常より著しく不利な価格でしか調達することができなくなるリスクです。

例えば、上述した市場流動性リスクにより資金を回収できなかったり、通常より著しく高い金利でしか借入ができなかったりというケースが考えられます。

試験問題

それでは、実際の試験問題を解いてみます。

【平成29年度 第22問】

流動性リスクに関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア 外国為替レートが変動することにより差損を被るリスク

イ 借入金や債券の金利支払いや元本の返済が遅れたり、支払いが不能となるリスク

ウ 債券を売却するときに、その債券の市場価格が金利変動の影響により値上がりしたり、値下がりするリスク

エ 市場取引において需給がマッチしないために売買が成立しなかったり、資金繰りに失敗するリスク

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

考え方と解答

(ア)不適切です。

為替変動リスクに関する記述です。

(イ)不適切です。

信用リスクに関する記述です。

(ウ)不適切です。

金利変動リスクに関する記述です。

(エ)適切です。

流動性リスクに関する内容です。

答えは(エ)です。


次回は、「デリバティブ取引(先渡取引と先物取引)(1)」について説明します。

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