運営管理 ~R4-37 物流情報システム(12)商品コード(GTIN)~

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今回は、「運営管理 ~R4-37 物流情報システム(12)商品コード(GTIN)~」について説明します。

 

目次

運営管理 ~令和4年度一次試験問題一覧~

令和4年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。

 

GS1

「GS1」とは、世界の流通情報に関する標準化を推進する国際的な組織であり、「国際EAN協会」と「米UCC」が合併して2005年に発足しました。

ベルギーのブリュッセルに本部が設置され、世界110カ国以上の国や地域が加盟しています。

日本では「一般財団法人 流通システム開発センター(流通システム標準普及推進協議会)」が「GS1 Japan」として加盟しています。

 

GS1標準データキャリア

「データキャリア」とは、機械で読み取ることができる形式で表示した識別コードのことをいい、サプライチェーンの効率化を目的として「GS1」により標準化が進められています。

 

GS1標準データキャリアの種類

「GS1」で標準化されている「データキャリア」には、商品などに印刷された情報をリーダーで読み取る「一次元シンボル」「二次元シンボル」と、ICチップに書き込まれた情報を無線通信で読み取る「電子タグ(ICタグ/RFID)」があります。

 

一次元シンボル

「一次元シンボル」とは、横方向のみ(一次元)に情報が表示されているバーコードのことをいいます。

「GS1」で標準化されている「一次元シンボル」を以下に示します。

 

データキャリアの種類 書き込まれる識別情報 主に表示されるもの
JAN(EAN/UPC)シンボル GTIN-13
GTIN-12
GTIN-8
消費者購入単位の商品
ITFシンボル GTIN-14
GTIN-13
GTIN-12
企業間取引単位の商品(段ボール等)
GS1-128シンボル GS1識別コードと属性情報 企業間取引単位の商品、通い容器、資産、文書等
GS1データバー
標準型/標準二層型
GTIN 消費者購入単位の商品
GS1データバー
拡張型/拡張多層型
GTINと属性情報 消費者購入単位の商品
GS1データバー
限定型/二層型
GTIN 医療用医薬品

 

二次元シンボル

「二次元シンボル」は、横方向だけでなく縦方向にも(二次元)情報が表示されています。

「二次元シンボル」には、バーコードを縦に積み重ねて表示した「スタック型」と、セルと呼ばれる正方形や点を格子状に並べて表示した「マトリクス型」の2種類があります。

「GS1」で標準化されている「二次元シンボル」を以下に示します。

 

データキャリアの種類 書き込まれる識別情報 主に表示されるもの
GS1 データバー合成シンボル GTINと属性情報 医療用医薬品
GS1 データマトリックス GS1識別コードと属性情報 資産、通い容器、医療機器・材料、文書、モバイル等
GS1 QRコード GS1識別コードと属性情報 資産、通い容器、文書、モバイル等

 

電子タグ(ICタグ)

「電子タグ」は、データを格納するICチップと小型のアンテナで構成されており、無線通信の技術(RFID)を用いた非接触通信ができるため、複数の「電子タグ」を離れたところから一括して読み取ることができます。

「電子タグ」には、識別情報として「GS1識別コード」に「シリアル番号」を付加した「EPC(Electronic Product Code)」が書き込まれているため、同じ商品であっても、それぞれを個別に識別することができます。

「GS1」で標準化されている「電子タグ」を以下に示します。

 

データキャリアの種類 書き込まれる識別情報 主に表示されるもの
EPCタグ GS1識別コードとシリアル番号
(と属性情報)
アパレル商品、通い容器等

 

EPCの体系

「EPC(Electronic Product Code)」とは、「電子タグ」に書き込まれる識別コードのことをいい、「GS1識別コード」を基準として構成されています。

 

GS1識別コード EPC
モノ・製品 GTIN SGTIN
場所 GLN SGLN
輸送・梱包 SSCC SSCC
資産 GRAI GRAI
GIAI GIAI
サービス GSRN GSRN
ドキュメント GDTI GDTI
クーポン GCN SGCN
製品/構成品 CPID CPID

 

識別情報

「GS1標準データキャリア」に書き込まれる識別情報には「GS1識別コード」と「属性情報」があります。

 

GS1識別コード

「GS1識別コード」には、「商品・サービス」を識別する「GTIN」、「企業・事業所」を識別する「GLN」、「通い箱・通い容器」を識別する「GRAI」など用途に応じた識別コードがあります。

 

GTIN(Global Trade Item Number)

「GTIN」は、「GS1」で標準化されている「商品識別コード」であり、ハイフン以降の数字は、その桁数を表しています。

「GTIN」により「どの事業者のどの商品またはサービスか」を識別することができるため、「小売業」においては、POS システムを使った精算業務、受発注業務、在庫管理などで、また「物流センター」においては、入出庫管理、仕分け、棚卸、在庫管理などで活用されています。

「GTIN」では、「GS1事業者コード」により事業者を一意に識別して「商品アイテムコード」により商品やサービスを一意に識別します。

 

「GTIN」のコード体系

 

GLN(Global Location Number)

「GLN」は、「GS1」で標準化されている「企業・事業所識別コード」 であり、以下の3つの情報で構成された「13桁」の数字です。国内に限らず世界において企業や事業所等を一意に識別することができるため、EDI(企業間電子データ交換)で活用されています。

 

  • GS1事業者コード(9桁/7桁)
  • ロケーションコード(3桁/5桁)
  • チェックデジット(1桁)

 

GRAI(Global Returnable Asset Identifier)

「GRAI」は、「GS1」で標準化されている「リターナブル容器識別番号」であり、以下の情報で構成された「最大30桁」の数字です。パレット、オリコン、カゴ車、コンテナなど、企業間で繰り返し使用する資産(通い箱・通い容器)を管理するために活用されており、資産追跡やメンテナンス管理の向上などを実現することができます。

 

  • 備品コード(14桁/必須)
    • 固定値:0(1桁)
    • GS1事業者コード(9桁/7桁)
    • 資産種別コード(3桁/5桁)
    • チェックデジット(1桁)
  • シリアルナンバー(最大16桁/任意)

 

属性情報

「属性情報」には、製造年月日、品質保持期限日、ロット番号、シリアル番号など商品やサービス等に関連する様々な情報が含まれます。

情報の先頭に「GS1アプリケーション識別子(GS1 AI)」と呼ばれる識別コードを付加することで、「GS1アプリケーション識別子」以降に続くデータが何を示しているか分かるようにしています

なお、「GS1アプリケーション識別子(AI)」は、GS1が標準化した「情報の種類」と「その情報のフォーマット(データの内容、桁数、使用可能な文字)」を表す「2桁から4桁」の数字です。

 

POSシステムによる販売データの収集

企業や店舗では「業務の効率化」「商品の在庫状況の把握」「販売傾向の分析」を行うために「POSシステム(販売時点情報管理システム)」を活用して商品の販売データを収集します。

「POSシステム」を活用して商品の販売データを収集するためには、それぞれの商品に「バーコード」を付ける必要がありますが、その「バーコード」にも色々な種類があります。

 

バーコードの種類

「バーコード」は、その中に価格情報を含むか否かによって「PLU(Price Look Up)タイプ」と「NON=PLU(Non Price Look Up)タイプ」に分類されます。

 

タイプ 価格情報 説明
PLU 含まない スキャンするとシステムに価格情報を照会する
NON=PLU 含む スキャンしてもシステムに価格情報を照会しない

 

PLU(Price Look Up)タイプ

「PLUタイプ」のバーコードには価格情報を含んでいません

バーコードに価格情報を含んでいないため、バーコードをスキャンしたときに、価格情報(Price)をPOSシステムのデータベースに照会(LookUp)して、価格情報を表示します。

 

この後、説明する「JANコード」には価格情報を含んでいないため「PLUタイプ」に分類されます。

 

NON=PLU(Non Price Look Up)タイプ

「NON=PLUタイプ」のバーコードには価格情報を含んでいます

バーコードに価格情報を含んでいるため、バーコードをスキャンしたときに価格情報(Price)をPOSシステムのデータベースに照会(LookUp)することなく、価格情報を表示することができます。

「NON=PLUタイプ」のバーコードは、量り売りする惣菜や生鮮食品のように包装単位ごとの値段が異なる商品、プロダクトサイクルの短い商品で使用されます

 

ソースマーキングとインストアマーキング

「バーコード」は、グローバルにおいて商品を一意に識別する「ソースマーキング」と、小売業などの企業が独自で商品に設定する「インストアマーキング」に分類されます。

 

ソースマーキング

「ソースマーキング」とは、グローバルにおいて商品を一意に識別するために、商品のブランドを持つ事業者(商品の主体的な供給者)が出荷するタイミングで商品にバーコードを印刷することをいいます。

「ソースマーキング」で使用するバーコードを「JAN コード」といい、グローバルにおいて一意に識別する必要があるため規格に則ってバーコードを設定する必要があります

詳細については、後述する「JAN(Japanese Article Number)コード」にて説明します。

 

「ソースマーキング」で使用する「JANコード」には価格情報を含んでいないため「PLUタイプ」に分類されます。
「ソースマーキング」で使用する「JANコード」の最初の「2桁」は「国コード」を示しており、「日本」の事業者(商品の主体的な供給者)には「45/49」が割り当てられています。

インストアマーキング

「インストアマーキング」とは、「POSシステム」を活用して商品の販売データを収集するために、小売業などの企業が独自で商品にバーコードを印刷することをいいます。

「インストアマーキング」で使用するバーコードは、企業独自で自由に設定することができるため、価格情報が含まれる「NON=PLUタイプ」と価格情報を含まない「PLUタイプ」のどちらを採用することもできます

ただし、バーコードをスキャンする機械は「JANコード」をスキャンするものと同じであり、「インストアマーキング」で設定するバーコードと「JANコード」の混同を避ける必要があるため、「インストアマーキング」で使用するバーコードの最初の2桁には「02」「20~29」を使用します

なお、「インストアマーキング」を行った商品は消費者に対して販売することができますが、他の企業に販売することはできません

 

JAN(Japanese Article Number)コード

「JAN コード」は、商品のブランドを持つ事業者(商品の主体的な供給者)が、商品の消費者購入単位または最小取引単位に設定するコードであり、「どの事業者のどの商品か」を識別するために利用されます。

「JAN コード」は、その桁数により「標準タイプ(13 桁)」と「短縮タイプ(8桁)」があり、「短縮タイプ(8桁)」はバーコードの印刷スペースが確保できないような小さな商品にのみ使用することができます。

バーコードリーダーで読み取れるように、「JANコード」を太さの異なるバーとスペースの組み合わせとして表記したものを「JANシンボル」といいますが、「JAN コード」と「JANシンボル」は世界共通の仕組みであり、多くの国で使用されています。

日本国内では「JANコード」と呼ばれていますが、国際的には「EANコード(European Article Number)」、または「GTIN-13」「GTIN-8」 と呼ばれます。

 

  • JANコード標準タイプ(GTIN-13)
  • JANコード短縮タイプ(GTIN-8)

 

JANコード標準タイプ(GTIN-13)

「GTIN-13」は、以下の3つの情報で構成されています。
「GS1事業者コード」が「9桁」の場合は「商品アイテムコード」が「3桁」に、「GS1事業者コード」が「7桁」の場合は「商品アイテムコード」が「5桁」になります。

 

  • GS1事業者コード(9桁/7桁)
  • 商品アイテムコード(3桁/5桁)
  • チェックデジット(1桁)

 

GS1事業者コード(JAN企業コード)

「GS1事業者コード」は事業者(商品の主体的な供給者)を一意に識別するコードです。

「GS1事業者コード」を利用するには「流通システム開発センター」への登録および更新(3年ごと)を行う必要があります。

「GS1事業者コード」は、従来は「7桁」で構成されていましたが、桁数が不足したため、2001年以降の新規登録分からは原則として「9桁」のコードが利用されるようになり、現在は「9桁/7桁」が併用されています。

なお、「GS1事業者コード」の最初の「2桁」は「国コード」を示しており、「日本」の事業者(商品の主体的な供給者)には「45/49」が割り当てられています。

 

「GS1 事業者コード」の注意事項

  • 「GS1 事業者コード」は事業者単位(法人、団体、個人)で登録するため、事業者の一部門(支社、支店、営業所単位)で登録することはできません。
  • 既に「GS1 事業者コード」を登録している事業者は、重複して登録することはできません。
    ただし、商品アイテム数が増えて商品アイテムコードの空きが少なくなった場合に限り、「GS1 事業者コード」の追加登録を申請することができます
  • 「GS1 事業者コード」は、登録事業者のみが利用できます。
    親子会社やグループ会社の関係があっても他の事業者の「GS1事業者コード」を利用することはできません

 

商品アイテムコード

「商品アイテムコード」は、「GS1事業者コード」に登録された事業者の「どの商品か」を識別するコードであり、各事業者が一定の設定基準にしたがって任意に設定することができます。

 

「商品アイテムコード」の注意事項

「商品アイテムコード」が同じ商品は、在庫管理や売上管理において同一商品として管理されてしまうため、以下に該当する場合は、それぞれ異なる「商品アイテムコード」を設定する必要があります。

 

  • 商品名が異なる場合
  • 容量が異なる場合
  • 包装サイズが異なる場合
  • 味が異なる場合
  • 色が異なる場合
  • 素材が異なる場合
  • 香りが異なる場合
  • 販売単位が異なる場合

 

チェックデジット

「チェックデジット」とは、バーコードリーダによる「コード」の読み誤りを防ぐ仕組みで、あらかじめ定められた計算式によって算出される「1桁」の数字です。

 

JANコード短縮タイプ(GTIN-8)

「GTIN-8」は、バーコードの印刷スペースが確保できないような小さな商品にのみ利用することができるコードであり、以下の3つの情報で構成されています。

なお、「GTIN-8」を利用するには、「GS1事業者コード」とは別に「短縮タイプのGS1事業者コード」を取得する必要があります。

 

  • GS1事業者コード(6桁)
  • 商品アイテムコード(1桁)
  • チェックデジット(1桁)

 

「バーコードの印刷スペースが確保できない」の基準

「JANシンボル」を印刷するときの「サイズ・色」などについては、JIS規格によって定められていますが、印刷するスペースが確保できない場合は、縮小したり、高さを削るといった対応をすることができます。
しかし、そのような対応を行っても「JANコード標準タイプ(GTIN-13)」を印刷するスペースが確保できない場合は、「JANコード短縮タイプ(GTIN-8)」を利用することができます。

 

  1. バーコードを縮小する。
    バーコードは最小で0.8 倍まで縮小して印刷することができる
  2. 高さを削る。(トランケーション)
    バーコードのバーの高さは、以下のサイズまで削る(トランケーション)ことができます
    ただし、海外に輸出する商品では、トランケーションすることはできません。

 

引用元:一般財団法人 流通システム開発センター「はじめてのバーコードガイド」

 

試験問題

それでは、実際の試験問題を解いてみます。

【令和4年度 第37問】

商品コード(GTIN)に関する記述として、最も適切なものはどれか。

 

ア JANコードは国内のみで通用するコードであるので、例えばヨーロッパへ輸出する際にはEANコードなども別に表示する必要がある。

イ インストアマーキングは、バーコードの中に価格データが入っていない「PLU」タイプと、バーコードの中に価格データが入っている「NonPLU」タイプの2種類に分けられる。

ウ 商品が製造または出荷される段階で、製造業者または発売元が商品包装にJANコードをJANシンボルにより表示することを、インストアマーキングという。

エ ソースマーキングを行う際、先頭の2桁と最後の1桁以外は申請などをしなくても、自社商品や管理ルールに合わせた番号を自由に割り振ることが可能である。

オ 日本の企業のブランドで販売される場合であっても、実際の製造が海外で行われる商品には原産国の国番号を表示しなければならない。

 

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

 

考え方と解答

「商品コード(GTIN)」に関する知識を問う問題です。

 

(ア) 不適切です。

「JAN コード」は、商品のブランドを持つ事業者(商品の主体的な供給者)が、商品の消費者購入単位または最小取引単位に設定するコードであり、「どの事業者のどの商品か」を識別するために利用されます。

バーコードリーダーで読み取れるように、「JANコード」を太さの異なるバーとスペースの組み合わせとして表記したものを「JANシンボル」といいますが、「JAN コード」と「JANシンボル」は世界共通の仕組みであり、多くの国で使用されています。

日本国内では「JANコード」と呼ばれていますが、国際的には「EANコード(European Article Number)」、または「GTIN-13」「GTIN-8」 と呼ばれます。

 

したがって、選択肢には「JANコードは国内のみで通用するコードであるので、例えばヨーロッパへ輸出する際にはEANコードなども別に表示する必要がある」と記述されていますが、JANコードは世界共通の仕組みであり、例えばヨーロッパへ輸出する際にもEANコードなどを別に表示する必要はないため、選択肢の内容は不適切です

 

(イ) 適切です。

「インストアマーキング」とは、「POSシステム」を活用して商品の販売データを収集するために、小売業などの企業が独自で商品にバーコードを印刷することをいいます。

「インストアマーキング」で使用するバーコードは、企業独自で自由に設定することができるため、価格情報が含まれる「NON=PLUタイプ」と価格情報を含まない「PLUタイプ」のどちらを採用することもできます

 

したがって、インストアマーキングは、バーコードの中に価格データが入っていない「PLU」タイプと、バーコードの中に価格データが入っている「NonPLU」タイプの2種類に分けられるため、選択肢の内容は適切です

 

(ウ) 不適切です。

「ソースマーキング」とは、グローバルにおいて商品を一意に識別するために、商品のブランドを持つ事業者(商品の主体的な供給者)が出荷するタイミングで商品にバーコードを印刷することをいいます。

「ソースマーキング」で使用するバーコードを「JAN コード」といい、グローバルにおいて一意に識別する必要があるため規格に則ってバーコードを設定する必要があります

 

したがって、商品が製造または出荷される段階で、製造業者または発売元が商品包装にJANコードをJANシンボルにより表示することを、インストアマーキングではなくソースマーキングというため、選択肢の内容は不適切です

 

(エ) 不適切です。

ソースマーキング

「ソースマーキング」とは、グローバルにおいて商品を一意に識別するために、商品のブランドを持つ事業者(商品の主体的な供給者)が出荷するタイミングで商品にバーコードを印刷することをいいます。

「ソースマーキング」で使用するバーコードを「JAN コード」といい、グローバルにおいて一意に識別する必要があるため規格に則ってバーコードを設定する必要があります

 

インストアマーキング

「インストアマーキング」とは、「POSシステム」を活用して商品の販売データを収集するために、小売業などの企業が独自で商品にバーコードを印刷することをいいます。

「インストアマーキング」で使用するバーコードは、企業独自で自由に設定することができるため、価格情報が含まれる「NON=PLUタイプ」と価格情報を含まない「PLUタイプ」のどちらを採用することもできます

ただし、バーコードをスキャンする機械は「JANコード」をスキャンするものと同じであり、「インストアマーキング」で設定するバーコードと「JANコード」の混同を避ける必要があるため、「インストアマーキング」で使用するバーコードの最初の2桁には「02」「20~29」を使用します

 

したがって、選択肢には「ソースマーキングを行う際、先頭の2桁と最後の1桁以外は申請などをしなくても、自社商品や管理ルールに合わせた番号を自由に割り振ることが可能である」と記述されていますが、ソースマーキングを行う際、グローバルにおいて商品を一意に識別する必要があるため規格に則ってバーコードを設定する必要がある。先頭の2桁と最後の1桁以外は申請などをしなくても、自社商品や管理ルールに合わせた番号を自由に割り振ることが可能であるのはインストアマーキングを行う場合であるため、選択肢の内容は不適切です

 

インストアマーキングの最後の1桁は「チェックデジット」です。

 

(オ) 不適切です。

「JAN コード」は、商品のブランドを持つ事業者(商品の主体的な供給者)が、商品の消費者購入単位または最小取引単位に設定するコードであり、「どの事業者のどの商品か」を識別するために利用されます。

 

したがって、選択肢には「日本の企業のブランドで販売される場合であっても、実際の製造が海外で行われる商品には原産国の国番号を表示しなければならない」と記述されていますが、日本の企業のブランドで販売される場合、実際の製造が海外で行われる商品であっても、商品のブランドを持つ事業者(商品の主体的な供給者)の国番号を表示しなければならないため、選択肢の内容は不適切です

 

答えは(イ)です。


 

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