運営管理 ~R3-14 物の流れの管理-分析手法(7)流動数分析~

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今回は、「運営管理 ~R3-14 物の流れの管理-分析手法(7)流動数分析~」について説明します。

 

目次

運営管理 ~令和3年度一次試験問題一覧~

令和3年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。

 

製品工程分析・運搬分析・流動数分析 -リンク-

本ブログにて「製品工程分析」「運搬分析」「流動数分析」について説明しているページを以下に示しますのでアクセスしてみてください。

 

 

流動数分析

「流動数分析」とは、横軸に「時間」を、縦軸に「累計数量」を描いた「流動数曲線」を用いて物の流れの状況などを分析することをいいます。

「流動数曲線」は「累計流入曲線」と「累計流出曲線」の2つの曲線で構成され、「累計流入曲線」の方が「累計流出曲線」と同じか上方に描画されます。

「流動数分析」は、「見込生産における余剰在庫の分析」「受注生産における受注から納品までの期間の分析」「生産工程における仕掛品の在庫量や滞留時間の分析」「製品の販売から代金の回収までの期間の分析」などに用いられます。

 

流動数分析(見込生産/受注生産)

 

生産工程における仕掛品の在庫量や滞留時間の分析

「流動数分析」を用いて、生産工程における仕掛品の在庫量や滞留時間を分析する場合、「累計流入曲線」においては縦軸に前工程から受け入れた材料や仕掛品の累計数量を、「累計流出曲線」においては縦軸に次工程に引き渡した仕掛品や製品の累計数量を描画します。

 

生産工程における仕掛品の在庫量や滞留時間の分析

 

「累計流入曲線」と「累計流出曲線」の縦軸(累計数量)の差分は、自工程に停滞している仕掛品の在庫量を表しており、横軸(時間)の差分は、前工程から仕掛品を受け入れてから、次工程に引き渡すまでの所要時間を表しています。

 

試験問題

それでは、実際の試験問題を解いてみます。

【令和3年度 第14問】

流動数分析に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

 

a 流動数図表では、横軸は累積量である。
b 流動数図表では、縦軸は経過時間である。
c 累積流入量は常に累積流出量以上である。
d 流動数分析は見込生産と受注生産のいずれでも使える。

 

[解答群]

ア a:正 b:正 c:誤 d:誤
イ a:正 b:誤 c:正 d:誤
ウ a:誤 b:正 c:誤 d:正
エ a:誤 b:誤 c:正 d:正
オ a:誤 b:誤 c:正 d:誤

 

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

 

考え方と解答

「流動数分析」に関する知識を問う問題です。

 

「流動数分析」とは、横軸に「時間」を、縦軸に「累計数量」を描いた「流動数曲線」を用いて物の流れの状況などを分析することをいいます。

「流動数曲線」は「累計流入曲線」と「累計流出曲線」の2つの曲線で構成され、「累計流入曲線」の方が「累計流出曲線」と同じか上方に描画されます。

「流動数分析」は、「見込生産における余剰在庫の分析」「受注生産における受注から納品までの期間の分析」「生産工程における仕掛品の在庫量や滞留時間の分析」「製品の販売から代金の回収までの期間の分析」などに用いられます。

 

(a) 不適切です。

「流動数分析」とは、横軸に「時間」を、縦軸に「累計数量」を描いた「流動数曲線」を用いて物の流れの状況などを分析することをいいます。

 

したがって、流動数図表では、横軸は累積量ではなく経過時間であるため、選択肢の内容は不適切です

 

(b) 不適切です。

「流動数分析」とは、横軸に「時間」を、縦軸に「累計数量」を描いた「流動数曲線」を用いて物の流れの状況などを分析することをいいます。

 

したがって、流動数図表では、縦軸は経過時間ではなく累積量であるため、選択肢の内容は不適切です

 

(c) 適切です。

「流動数曲線」は「累計流入曲線」と「累計流出曲線」の2つの曲線で構成され、「累計流入曲線」の方が「累計流出曲線」と同じか上方に描画されます。

 

したがって、累積流入量は常に累積流出量以上であるため、選択肢の内容は適切です

 

(d) 適切です。

「流動数分析」は、「見込生産における余剰在庫の分析」「受注生産における受注から納品までの期間の分析」「生産工程における仕掛品の在庫量や滞留時間の分析」「製品の販売から代金の回収までの期間の分析」などに用いられます。

 

流動数分析(見込生産/受注生産)

 

したがって、流動数分析は見込生産と受注生産のいずれでも使えるため、選択肢の内容は適切です

 

「a:誤 b:誤 c:正 d:正」であるため、答えは(エ)です。


 

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