経済学・経済政策 ~R2-16 生産関数と限界生産性(1)総生産物曲線/労働需要曲線~

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今回は、「経済学・経済政策 ~R2-16 生産関数と限界生産性(1)総生産物曲線/労働需要曲線~」について説明します。

 

目次

経済学・経済政策 ~令2元年度一次試験問題一覧~

令和2年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。

 

総生産物曲線・生産関数 -リンク-

本ブログにて「総生産物曲線」「生産関数」について説明しているページを以下に示しますのでアクセスしてみてください。

 

 

総生産物曲線

「総生産物曲線」とは、縦軸に「生産量(産出量)」を、横軸に「生産要素の投入量」を取ったグラフで表される「生産要素を投入したときに産出される生産物の量を表す曲線」のことをいいます。

「生産量(産出量)」を増減させる「生産要素の投入量」には「労働投入量(労働量)」と「資本投入量(資本量)」の2種類の要素があります。

「労働投入量(労働量)」は、労働者の雇用調整などによって短期であっても増減させることができますが、設備投資を伴う「資本投入量(資本量)」の増減には、ある程度の長い期間が必要となります。

 

 

生産要素の投入量(労働投入量)

「生産量(産出量)」を増減させる「生産要素の投入量」には「労働投入量(労働量)」と「資本投入量(資本量)」の2種類の要素がありますが、労働者の雇用調整などによって短期であっても増減させることができる「労働投入量(労働量)」と「生産量(産出量)」の関係を確認していきます。

 

労働の限界生産物

「労働の限界生産物」とは、「労働投入量(労働量)」を1単位増加したときの「生産量(産出量)」の増加分のことをいいます。

 

 

「労働の限界生産物」は、縦軸に「生産量(産出量)」を、横軸に「労働投入量(労働量)」を取ったグラフに描かれた「総生産物曲線」の接線の「傾き」として表されます

 

 

労働の平均生産物

「労働の平均生産物」とは、「労働投入量(労働量)」1単位当たりの「生産量(産出量)」のことをいい、「生産量(産出量)」を「労働投入量(労働量)」で除することにより求めることができます。

 

 

「労働の平均生産物」は、縦軸に「生産量(産出量)」を、横軸に「労働投入量(労働量)」を取ったグラフに描かれた「総生産物曲線」上の点と原点を結んだ直線の「傾き」として表されます

 

 

試験問題

それでは、実際の試験問題を解いてみます。

【令和2年度 第16問】

下図は、資本量を一定とした場合の労働量と生産量の関係を示した総生産物曲線である。また、労働量と労働の限界生産物との関係は、労働需要曲線として描くことができる。

総生産物曲線上の点A、点B、点Cと対応関係にある労働需要曲線として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

 

 

[解答群]

 

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

 

考え方と解答

総生産物曲線と労働需要曲線に関する知識を問う問題です

 

「総生産物曲線」とは、縦軸に「生産量(産出量)」を、横軸に「生産要素の投入量」を取ったグラフで表される「生産要素を投入したときに産出される生産物の量を表す曲線」のことをいいます。

「生産量(産出量)」を増減させる「生産要素の投入量」には「労働投入量(労働量)」と「資本投入量(資本量)」の2種類の要素があります。

「労働投入量(労働量)」は、労働者の雇用調整などによって短期であっても増減させることができますが、設備投資を伴う「資本投入量(資本量)」の増減には、ある程度の長い期間が必要となります。

 

今回の問題では「資本投入量(資本量)」は一定であり「生産量(産出量)」は「労働投入量(労働量)」のみに依存するとされています。

 

労働の限界生産物

「労働の限界生産物」とは、「労働投入量(労働量)」を1単位増加したときの「生産量(産出量)」の増加分のことをいいます。

 

 

「労働の限界生産物」は、縦軸に「生産量(産出量)」を、横軸に「労働投入量(労働量)」を取ったグラフに描かれた「総生産物曲線」の接線の「傾き」として表されます

 

 

労働需要曲線

縦軸に「労働の限界生産物」を、横軸に「労働投入量(労働量)」を取ったグラフを「労働需要曲線」といいます。

今回の問題で与えられた「総生産物曲線」に基づき「労働需要曲線」を描画すると以下のようになります。

 

 

今回の問題で与えられた「総生産物曲線」に基づき描画された「労働需要曲線」は「右下がりの曲線」となるため、選択肢(ア)に記述されているグラフが適切です

 

答えは(ア)です。


 

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