運営管理 ~R1-38 流通情報システム(3)QR・バーコード決済~

にほんブログ村に参加しています。
記事の内容にご満足いただけた場合は、以下のボタンをクリックいただけると、また頑張ることができます。

にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ

にほんブログ村に参加しています。
記事の内容にご満足いただけた場合は、以下のボタンをクリックいただけると、また頑張ることができます。

にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へ







今回は、「運営管理 ~R1-38 流通情報システム(3)QR・バーコード決済~」について説明します。

 

目次

運営管理 ~令和元年度一次試験問題一覧~

令和元年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。

 

QRコード・バーコード決済

「QRコード・バーコード決済」とは、QRコードやバーコードを用いた電子決済システムのことをいいます。

「スマートフォン」を使用した「QRコード・バーコード決済」が主流となっているため「スマートフォン決済(スマホ決済)」と呼ばれることもありますが、「スマートフォン」を使用した決済方法には「FeliCa」「NFC」といった「非接触型IC決済」も存在するため、「スマートフォン決済(スマホ決済)」という用語は正確ではありません

 

決済の手順

「QRコード・バーコード決済」には「店舗提示型」と「利用者提示型」の2通りの手順があります。

 

店舗提示型(Merchant-Presented Mode/MPM)

「店舗提示型(Merchant-Presented Mode/MPM)」とは、店舗側が印刷した専用QRコードを、利用者がQR決済アプリケーションで読み取って決済を行う方法をいい、「ユーザースキャン方式」とも呼ばれています。

店舗としては、専用のカードリーダー端末を導入しなくても、導入することができるため、導入コストが安いというメリットがあります。

 

利用者提示型(Consumer-Presented Mode/CPM)

「利用者提示型(Consumer-Presented Mode/CPM)」とは、利用者がスマートフォンを操作して表示したQRコードやバーコードを、店舗が専用のカードリーダー端末で読み取って決済を行う方法をいい、「ストアスキャン方式」とも呼ばれています。

店舗としては、決済システムと連携したPOSレジシステムや専用のカードリーダー端末が必要となるため、導入コストが高くなるというデメリットがあります。

 

決済の形態

「QRコード・バーコード決済」には、「QR決済アプリケーション」に事前に現金をチャージして支払いを行う「プリペイド方式」(決済手段の電子化)と、「QR決済アプリケーション」に情報を入力して紐づけたクレジットカード決済により口座から後日引き落とされる「ポストペイ方式」(決済方法の電子化)などがあります。

 

試験問題

それでは、実際の試験問題を解いてみます。

【令和元年度 第38問】

QRコードやバーコードを用いた電子決済(以下「QR決済」という。)に関する記述として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

 

a 商品を購入する際に、購入者のQR決済アプリケーションに表示された専用QRコードを、店舗側が店舗の読み取り機で読み取って、決済することが可能な方法である。
b 商品を購入する際に、店舗側では読み取り機を利用しなくても、紙に印刷された専用QRコードを購入者のQR決済アプリケーションで読み取って、決済することが可能な方法である。
c QR決済アプリケーションが実行できるスマートフォンであっても、日本国内でQR決済を行うには日本製のスマートフォンである必要がある。
d QR決済では、決済したら即座に引き落とされるプリペイド方式のものしか存在していない。

 

[解答群]

ア aとb
イ aとc
ウ aとd
エ bとc
オ bとd

 

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

 

考え方と解答

QRコードやバーコードを用いた「電子決済(QR決済)」に関する知識を問う問題です。

 

(a) 適切です。

「QRコード・バーコード決済」には「店舗提示型」と「利用者提示型」の2通りの手順があります。

「利用者提示型(Consumer-Presented Mode/CPM)」とは、利用者がスマートフォンを操作して表示したQRコードやバーコードを、店舗が専用のカードリーダー端末で読み取って決済を行う方法をいい、「ストアスキャン方式」とも呼ばれています。

 

QR決済の「利用者提示型(ストアスキャン方式)」とは、商品を購入する際に、購入者のQR決済アプリケーションに表示された専用QRコードを、店舗側が店舗の読み取り機で読み取って決済することが可能な方法であるため、選択肢の内容は適切です。

 

(b) 適切です。

「QRコード・バーコード決済」には「店舗提示型」と「利用者提示型」の2通りの手順があります。

「店舗提示型(Merchant-Presented Mode/MPM)」とは、店舗側が印刷した専用QRコードを、利用者がQR決済アプリケーションで読み取って決済を行う方法をいい、「ユーザースキャン方式」とも呼ばれています。

 

QR決済の「店舗提示型(ユーザースキャン方式)」とは、商品を購入する際に、店舗側では読み取り機を利用しなくても、紙に印刷された専用QRコードを購入者のQR決済アプリケーションで読み取って決済することが可能な方法であるため、選択肢の内容は適切です。

 

(c) 不適切です。

日本製のスマートフォンでなくても、「QR決済アプリケーション」が実行できるスマートフォンであれば、日本国内で「QRコード・バーコード決済」を実行することができるため、選択肢の内容は不適切です

 

(d) 不適切です。

「QRコード・バーコード決済」には、「QR決済アプリケーション」に事前に現金をチャージして支払いを行う「プリペイド方式」(決済手段の電子化)と、「QR決済アプリケーション」に情報を入力して紐づけたクレジットカード決済により口座から後日引き落とされる「ポストペイ方式」(決済方法の電子化)などがあります。

 

したがって、QR決済では、決済したら即座に引き落とされる「プリペイド方式」のものだけでなく、「QR決済アプリケーション」に情報を入力して紐づけたクレジットカード決済により口座から後日引き落とされる「ポストペイ方式」なども存在するため、選択肢の内容は不適切です

 

「選択肢 a」と「選択肢 b」の内容が適切であるため、答えは(ア)です。


 

コメント

タイトルとURLをコピーしました