運営管理 ~R1-7 需給計画(2)資材所要量計画(MRP)~

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今回は、「運営管理 ~R1-7 需給計画(2)資材所要量計画(MRP)~」について説明します。

 

目次

運営管理 ~令和元年度一次試験問題一覧~

令和元年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。

 

MRP -リンク-

本ブログにて「MRP」について説明しているページを以下に示しますのでアクセスしてみてください。

 

 

MRP(Material Requirements Planning)

「MRP」には、狭義の捉え方と広義の捉え方がありますので、それぞれについて以下に示します。

 

狭義のMRP

「MRP(狭義)」とは、製品の生産計画である「基準生産計画(MPS)」に基づき、製品の生産に必要な部品や資材の数量を表す「部品構成表」と部品や資材の「在庫情報」「発注残情報」「調達リードタイム」から、発注すべき部品や資材の数量と時期を表す「資材所要量計画(MRP)」を作成する仕組みこのことをいいます。

なお、「MRP(狭義)」には、生産能力の不足や調達リードタイムの長期化や在庫情報と実在庫のズレなどといった問題が発生したときに補正する機能はありません

また、「MRP(狭義)」に「基準生産計画(MPS)」を修正する機能はないため、需要の動向にあわせて頻繁に生産計画を変更するような製品の生産には適していません

 

広義のMRP

「MRP(広義)」とは、「資材所要量計画」だけではなく、管理部門が「生産計画」を策定して全工程に作業指示を行い「生産統制」まで行う仕組みのことをいいます。

「MRP(広義)」は、計画主導型の生産管理方式(プッシュ型管理方式)であり、試験においては、真逆の発想である後工程引取型の生産管理方式(プル型管理方式)である「トヨタ生産方式」「ジャスト・イン・タイム」と比較されて出題されます。

 

試験問題

それでは、実際の試験問題を解いてみます。

【令和元年度 第7問】

下図は、最終製品Aの部品構成表であり、( )内は親1個に対して必要な部品の個数である。製品Aを2個生産するとき、必要部品数量に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

 

 

[解答群]

ア 部品cは12個必要である。
イ 部品dは36個必要である。
ウ 部品eは64個必要である。
エ 部品fは60個必要である。

 

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

 

考え方と解答

「MRP(狭義)」において「資材所要量計画(MRP)」の作成に必要となる「部品構成表」に関する知識を問う問題ですが、問題文の条件を正確に読み取って計算することができば、確実に正解することができる問題です。

 

問題文で与えられた「部品構成表」を、部品別に色分けして見分けがつくようにしておきます。
実際の試験では、○△□などの記号で見分けがつくようにしておいた方がミスを防げるのではないかと思います。

 

 

必要部品数量の算出(製品Aを1個生産する場合)

「製品A」を1個生産するために必要な部品の数量を算出します。

問題文で与えられた「部品構成表」では、( )内に「親1個に対して必要な部品の個数」が記述されていますので、( )内の数量を一番上から一番下まで掛け合わせていき、「製品Z」を1個生産する場合に必要となるそれぞれの部品の数量を算出していきます。

 

 

「製品A」を1個生産するために必要な部品の数量は以下の通りです。
「部品d」と「部品e」は中間層と一番最下層に混在しているため、漏れのないように集計する必要があります。

 

部品 必要数量
(製品1個当たり)
a 3個
b 2個
c 12個
d 6+6+36=48個
e 12+8+12=32個
f 8個

 

必要部品数量の算出(製品Aを2個生産する場合)

「製品A」を2個生産するために必要な部品の数量を算出します。

 

部品 必要数量
(製品1個当たり)
必要数量
(製品2個)
a 3個 6個
b 2個 4個
c 12個 24個
d 48個 96個
e 32個 64個
f 8個 16個

 

選択肢と照らし合わせると、以下の通りです。

 

選択肢 必要部品数量 正誤
部品cは12個必要である。 24個 ×
部品dは36個必要である。 96個 ×
部品eは64個必要である。 64個
部品fは60個必要である。 16個 ×

 

答えは(ウ)です。


 

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