中小企業診断士受験に向けて、今の時期は財務会計にじっくりと取り組みましょう。

財務・会計 ~R1-9 差異分析(7)~

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今回は、「財務・会計 ~R1-9 差異分析(7)~」について説明します。

 

財務・会計 ~令和元年度一次試験問題一覧~

令和元年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。

 

差異分析 -リンク-

「差異分析」は、計画された原価と実際に発生した原価を比較して、差異が発生した要因を分析する手法です。

「差異分析」については、過去にも説明していますので、以下のページにもアクセスしてみてください。

 

材料費の差異分析

「材料費」では、計画された原価と実際に発生した原価を「価格差異」「数量差異」に分解して、さらに「価格差異」を「材料受入価格差異」と「材料消費価格差異」に分解して差異が発生した要因を分析します。

 

価格差異

「材料費」の「価格差異」は、材料の単価の上昇や低下による「予定原価(標準原価)」と「実際原価」のかい離を示しています。

「材料費」が高騰するとコストの増加(利益の減少)に直結してしまうため、仕入先の業者と大量仕入れや長期契約による単価交渉を行ったり、複数の業者に対して入札を行い「材料費」の適正化を図るといった対策を講じる必要があります。

 

材料受入価格差異

「材料受入価格差異」として「計画された購入金額(予定購入価格 × 実際購入量)」と「実際の購入金額(実際購入価格 × 実際購入量)」の差額を管理します。

この方法で、材料の購入金額を管理すると、予定していた購入価格と実際の購入価格のかい離が把握しやすくなるため「材料調達」の管理に役立てることができます

「材料受入価格差異」を算出する公式を以下に示します。

 

 

材料消費価格差異

「材料消費価格差異」として「計画された消費金額(予定消費価格 × 実際消費量)」と「実際の消費金額(実際消費価格 × 実際消費量)」の差額を管理します。

この方法で、材料の消費金額を管理すると、予定していた消費価格と実際の消費価格のかい離が把握しやすくなります

「材料消費価格差異」を算出する公式を以下に示します。

 

 

「材料受入価格差異」と「材料消費価格差異」の違い

一見すると「材料受入価格差異」と「材料消費価格差異」の違いが分かりにくく感じると思いますが、「材料受入価格差異」は材料を仕入れた時点で認識され、「材料消費価格差異」は材料を消費した時点で認識されます

材料の単価の上昇や低下を把握して「材料調達」の管理に役立てるためには「材料受入価格差異」を把握する方が好ましいといえます。

 

 

数量差異

「材料費」の「数量差異」は、材料の消費量の増加や減少による「予定原価(標準原価)」と「実際原価」とのかい離を示しています。

「数量差異」の要因には、様々なケースが考えられるため、一概に説明することができません。ご容赦ください。

 

試験問題

それでは、実際の試験問題を解いてみます。

【令和元年度 第9問】

8月中の材料Sの取引に関する以下の資料に基づき、材料消費価格差異として最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、材料の予定消費価格は510円/kgであり、材料の実際消費額は総平均法を用いて計算している。

 

【資料】

8月1日 前月繰越 20kg 500円/kg
10日 仕  入 30kg 600円/kg
25日 出  庫 40kg(うち直接材料30kg 間接材料10kg)
31日 次月繰越 10kg

 

[解答群]

ア 1,500円の不利差異
イ 1,500円の有利差異
ウ 2,000円の不利差異
エ 2,000円の有利差異

 

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

 

考え方と解答

「材料消費価格差異」に関する知識を問う問題です。

 

「材料費」では、計画された原価と実際に発生した原価を「価格差異」「数量差異」に分解して、さらに「価格差異」を「材料受入価格差異」と「材料消費価格差異」に分解して差異が発生した要因を分析します。

 

材料の実際消費価格の算出(総平均法)

「総平均法」により、材料の「実際消費価格」を算出します。

「総平均法」は、前月から繰り越された材料と当月に仕入れた材料の「平均単価(実際消費価格)」を算出して、その「平均単価(実際消費価格)」を使って、当月消費した材料と次月に繰り越す材料の金額を算出する方法です。

文章よりも以下に示す図の方が理解しやすいと思いますが、「平均単価(実際消費価格)」は「560円/kg」となります。

 

 

材料消費価格差異の算出

「材料消費価格差異」を算出する公式を以下に示します。

 

 

「予定消費価格:510円/kg」に対して「実際消費価格:560円/kg」であり、その消費量は「40kg」であるため、「材料消費価格差異」は以下の通りです。

 

  • 材料消費価格差異
    ( 510円/kg - 560円/kg )× 40kg = ▲2,000円(2,000円の不利差異

 

答えは(ウ)です。


 

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