運営管理 ~H27-26 店舗施設(4)色彩~

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今回は、「運営管理 ~H27-26 店舗施設(4)色彩~」について説明します。

 

目次

運営管理 ~平成27年度一次試験問題一覧~

平成27年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。

 

色彩 -リンク-

本ブログにて「色彩」について説明しているページを以下に示しますのでアクセスしてみてください。

 

 

色彩

店舗施設の看板や案内表示など売場を演出する色彩の効果には、「誘目性」「視認性(可視性)」「明視性」「可読性」「識別性」があります。

 

 

発見のしやすさ

誘目性

「誘目性」とは、人目を引きつける度合いのことであり、注意を向けていないのに目に入ってくる効果を持つ色や配色のことをいいます。

 

  • 「誘目性」とは、注意を向けてない対象の発見されやすさ
  • 暖色系の高彩度色(赤色や黄色など)の方が「誘目性」が高くなる。

 

店舗施設で考えた場合、「誘目性」が高い方が好ましいものとして、代表的なのは「かんばん」や「広告」が挙げられます。

 

視認性(可視性)

「視認性(可視性)」とは、対象物の発見のしやすさのことであり、探そうとしたときに遠くからでも見つけやすく、周囲から際立って見えるような色や配色のことをいいます。

 

  • 「視認性(可視性)」とは、注意を向けて対象を探すときの発見のしやすさ
  • 背景(地色)と図色の明度座が大きい方が「視認性(可視性)」が高くなる。

 

店舗施設で考えた場合、「視認性(可視性)」が高い方が好ましいものとして、代表的なのは「トイレ」や「エレベーター」などの案内標識が挙げられます。

 

理解のしやすさ

明視性

「明視性」とは、図形が伝える意味の理解のしやすさのことであり、発見した対象物に記載されている図形や細部が認めやすく、意味や情報が細かく判別できるような色や配色のことをいいます。

 

  • 「明視性」とは、対象(図形)の理解のしやすさ

 

店舗施設で考えた場合、「明視性」が高い方が好ましいものとして、代表的なのは「避難誘導灯」などが挙げられます。

 

可読性

「可読性」とは、文字や数字が伝える意味の理解のしやすさのことであり、発見した対象物に記載されている文字や数字の情報が認めやすく、意味や情報が細かく判別できるような色や配色のことをいいます。

 

  • 「可読性」とは、対象(文字や数字)の理解のしやすさ
  • 背景の色(地色)と文字色の明度差が大きい方が「可読性」が高くなる。

 

店舗施設で考えた場合、「可読性」が高い方が好ましいものとして、代表的なのは「関係者以外立入禁止」「駐輪禁止」などの標識が挙げられます。

 

複数の対象の区別と認識のしやすさ

識別性

「識別性」とは、複数の対象における区別・認識のしやすさのことであり、鉄道の路線図や、電気ケーブル、水道における温水と冷水の蛇口など、形だけでは見分けにくい部分を、識別性の高い色を使い分けることによって分かりやすくすることをいいます。

 

  • 「識別性」とは、複数の対象の区別と認識のしやすさ

 

試験問題

それでは、実際の試験問題を解いてみます。

【平成27年度 第26問】

店舗施設の案内表示や店の看板、売場を演出する色彩の説明に関して、次の文中の空欄A〜Cに入る語句として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

 

周囲の環境の中から特に目を引く効果を[ A ]という。店舗施設における注意や禁止、危険なものを伝達しなければならない情報の視覚表示においては、これを高めることが望ましい。

案内表示などには、文字や数字を理解しやすくするための[ B ]と、図形の細部を知覚しやすくするための[ C ]を高めることが要求される。

 

[解答群]

ア A:可読性 B:誘目性 C:明視性
イ A:視認性 B:可読性 C:誘目性
ウ A:誘目性 B:視認性 C:可読性
エ A:誘目性 B:可読性 C:明視性
オ A:誘目性 B:明視性 C:視認性

 

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

 

考え方と解答

店舗施設の案内表示や店の看板、売場を演出する色彩に関する知識を問う問題です。

 

文章の前半では「発見のしやすさ」に関する色彩用語、文章の後半では「理解のしやすさ」に関する色彩用語が入ります。

 

前半の文章

「発見のしやすさ」に関する色彩用語を選択します。

「可読性」「視認性」「誘目性」の3つの選択肢が記載されていますが、「可読性」は「理解のしやすさ」に関する色彩用語です。

また、「発見のしやすさ」に関する色彩用語として「視認性」「誘目性」の2つの選択肢が残りますが、「周囲の環境の中から特に目を引く効果」という説明は「誘目性」を示しています

 

後半の文章

「理解のしやすさ」に関する色彩用語を選択します。

「視認性」「誘目性」「明視性」「可読性」の4つの選択肢が記載されていますが、「視認性」「誘目性」は「発見のしやすさ」に関する色彩用語です。

また、「理解のしやすさ」に関する色彩用語として「明視性」「可読性」の2つの選択肢が残りますが、「文字や数字を理解しやすくする」という説明は「可読性」を示しており、「図形の細部を知覚しやすくする」という説明は「明視性」を示しています。

 

穴埋め文章

上述の内容に基づき、問題文を穴埋めすると以下の文章となります。

周囲の環境の中から特に目を引く効果を誘目性という。店舗施設における注意や禁止、危険なものを伝達しなければならない情報の視覚表示においては、これを高めることが望ましい。

案内表示などには、文字や数字を理解しやすくするための可読性と、図形の細部を知覚しやすくするための明視性を高めることが要求される。

 

答えは(エ)です。


 

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