運営管理 ~H30-40 その他店舗・販売管理(4)電子行政オープンデータ戦略~

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今回は、「運営管理 ~H30-40 その他店舗・販売管理(4)電子行政オープンデータ戦略~ 」について説明します。

 

目次

運営管理 ~平成30年度一次試験問題一覧~

平成30年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。

 

電子行政オープンデータ戦略

「電子行政オープンデータ戦略」とは、高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部が決定して平成24年7月4日に公表された文書です。

「電子行政オープンデータ戦略」は、公共データは国民共有の財産であるという認識の下、公共データの活用を促進するための取組に速やかに着手し、それを広く展開することにより、国民生活の向上、企業活動の活性化等を図り、我が国の社会経済全体の発展に寄与することが重要であるとして、公共データの活用促進のための基本戦略として策定されました。

 

 

章の構成

「電子行政オープンデータ戦略」は以下の章で構成されています。

 

  • 第1 意義・目的
  • 第2 これまでの取組・現状
  • 第3 基本的な方向性
  • 第4 具体的な施策
  • 第5 推進体制等
  • 第6 戦略の見直し

 

各章の詳細までは触れませんが、中小企業診断士の試験に出題されるとしたらここかな?と思った「第1 意義・目的」と「第3 基本的な方向性」の「基本原則」と、なるほど!と思った「第2 これまでの取組・現状」の「東日本大震災復旧・復興への取組と教訓」について紹介しておきます。

 

意義・目的

公共データの活用を促進する意義・目的を以下に示します。

  • 透明性・信頼性の向上
  • 国民参加・官民協働の推進
  • 経済の活性化・行政の効率化
基本原則

公共データの活用の取組を進めるに当たっての基本原則は以下の通りです。

 

  • 政府自ら積極的に公共データを公開すること
  • 機械判読可能な形式で公開すること
  • 営利目的、非営利目的を問わず活用を促進すること
  • 取組可能な公共データから速やかに公開等の具体的な取組に着手し、成果を確実に蓄積していくこと

 

東日本大震災復旧・復興への取組と教訓

企業等が行政の保有する避難所の情報、地図データ等を利用して震災関連情報を広く周知しようとしても、データがPDF、JPEG等で提供されており、機械判読できず人手で再入力する必要があるなど、二次利用が困難なケースや、行政機関ごとにフォーマットが異なり、情報の収集や整理に多くの時間が必要とされるケースが発生するなど、様々な課題も指摘されました。

 

平成25年度版 情報通信白書

「平成25年度版 情報通信白書」は総務省が公開している文書です。
「オープンデータ」については、「第2章 ICTの活用による社会的課題の解決」の「第1節 電子行政とオープンデータ」に記述されています。

 

オープンデータの推進

各省庁のホームページ上で各種データの公開が進んでいるが、「電子行政オープンデータ戦略」の意義・目的に合致する形での「オープンデータ」と言えるためには、以下の2点によって人手を多くかけずにデータの二次利用を可能とする必要があります。

 

  • 機械判読に適したデータ形式であること
    コンピュータプログラムが自動的にデータを再利用(加工、編集等)できる、特定のアプリケーションに依存しないデータ形式のことを示す。
    CSV(Comma Separated Values)
    XML(Extensible Markup Language)
    RDF(Resource Description Framework)等
  • 二次利用が可能な利用ルールで公開されたデータであること
    第三者がデータを一部改変して利用すること、すなわちデータの二次利用を、データ所有者が予め許諾していることを明示することが必要であり、その著作権の不行使を予め宣言しておくことが求められる。

 

上述の通り、「オープンデータ」は「機械判読の容易性」と「著作権等の扱い」により、その開放性の程度が異なっており、以下の5段階に分類することができます。

 

オープンデータの5つの段階

 

出典 平成25年版 情報通信白書

 

試験問題

それでは、実際の試験問題を解いてみます。

【平成30年度 第40問】

 

日本国政府においては、「電子行政オープンデータ戦略」(平成24年7月4日 IT総合戦略本部決定)に基づき、各省庁のホームページ上で各種データの公開が進み、その利用についても関心が高まっている。ここで「オープンデータ」と言えるためには、機械判読に適したデータ形式で、二次利用が可能な利用ルールで公開されたデータである必要がある。この機械判読の容易性と著作権等の扱いにより、オープンデータは開放性の程度が5つの段階に分けられている。(平成25年度版 情報通信白書)
以下の3つのデータ形式例を、開放性の程度が低いものから高いものへと並べるとき、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

 

【データ形式例】

① xls や doc
② PDF や JPG
③ XML や CSV

 

[解答群]

ア ①-②-③
イ ①-③-②
ウ ②-①-③
エ ②-③-①
オ ③-①-②

 

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

 

考え方と解答

「オープンデータ」の開放性に関する知識を問われています。

「平成25年度版 情報通信白書」において、「オープンデータ」の開放性を「機械判読の容易性」と「著作権等の扱い」により5段階に分類しています。

今回の問題で、出題されているデータ形式を、開放性の程度が低いものから高いものへと並べると以下の通りとなります。

 

 

答えは(ウ)です。


 

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