運営管理 ~H30-24 店舗施設(1)照明~

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今回は、「運営管理 ~H30-24 店舗施設(1)照明~ 」について説明します。

運営管理 ~平成30年度一次試験問題一覧~

平成30年度の試験問題に関する解説は、以下のページを参照してください。

明るさを表す基本用語

明るさを表す基本用語を以下に示します。

作業を行う工場においては、作業者の手元を照らす照明の明るさを確保する必要があるため「照度」が重要ですが、商品を販売する店舗においては、陳列する商品を魅力的に見せる必要があるため「照度」だけでなく「輝度」も重要な要素となってきます。

用語 単位 説明
光束 ルーメン(lm) 単位時間当たりの空間に光源から放射される光の量
光度 カンデラ(cd) 光源からある方向に向かう光の強さ
照度 ルクス(lx) 光を受ける面の明るさ
輝度 スチルブ(sb) ある方向から見たものの輝きの強さ
(1スチルブ=1カンデラ/㎠)

明るさの基準

快適な環境を作り出すために必要な明るさの基準を規定している「労働安全衛生規則」と「JIS照明基準」について以下に示します。

労働安全衛生規則

「労働安全衛生規則」は「職場における労働者の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進する」ことを目的としており、「第3編 第4章 採光及び照明」において職場環境の最低照度を規定しています。

「労働安全衛生規則」で設定されている明るさの基準は、労働者の安全を確保するために事業者が確保しなければならない照度であり、この基準を満たしていない事業者は罰則の対象となる可能性があります。

なお、「労働安全衛生規則」で規定されている明るさの基準は、あくまで職場環境において最低限必要とされる明るさであり、照明の目的である空間に必要な明るさを充分に確保して快適な環境を作り出すような明るさではありません

作業の区分 基準
精密な作業 300ルクス以上
普通の作業 150ルクス以上
粗な作業 70ルクス以上

JIS照明基準

JISでは、「照明基準総則(JISZ9110)」で作業内容や空間の用途に応じた「推奨照度」を規定しています。

「照明基準総則(JISZ9110)」では「推奨照度」以外にも「照度均斉度」「不快グレア」「演色性」についても推奨値を規定しています。

光源の光色と演色性

店舗において快適な照明環境の実現には、明るさだけでなく「光色」や「演色性」についても考慮する必要があります。

「光色」とは光源から放射される光自体の色を示しており、空間の印象に影響を与えますが、「演色性」とは照らされた物の色の見え方に与える光源の特性のことをいいます。

光色(光源の色)

「光色」とは、光源から放射される光自体の色を示しており、数値化して客観的に評価するために「相関色温度」という指標を用います。「相関色温度」の単位は「K(ケルビン)」です。

一般的に、「相関色温度」が低い光は「やや赤みがかった光(暖色系)」であり空間に暖かい印象を与えます。また、「相関色温度」が高い光は「やや青みがかった光(寒色系)」であり空間に涼しい印象を与えます

なお、「相関色温度」は光の色を示す指標であり、その温度や明るさとは関係ありません

「やや青みがかった光」で照らされている空間では「暖色系」の物は色あせて見え、「やや赤みがかった光」で照らされている空間では「寒色系」の物はくすんで見えるという特徴があります。

光色 相関色温度
暖色 3300K未満
中間色 3300K~5300K
涼色 5300Kを超える

演色(光源による物の色)

「演色性」とは、照らされた物の色の見え方に与える光源の特性のことをいい、一般的に、自然光に近いものほど優れていると評価されます。

「演色性」を数値化して客観的に評価するためには「平均演色評価数」という指標が用いられます。「平均演色評価数」の単位は「Ra」であり、最大値を100として演色の質の低下に伴って減少するものとして求められます。したがって、「平均演色評価数」は数値が高く100に近いほど「演色性」が優れていることを示しています。

代表的な光源として、「白熱灯」「蛍光灯」「LED」がありますが、「演色性」が最も優れている光源は「白熱灯」です。

試験問題

それでは、実際の試験問題を解いてみます。

【平成30年度 第24問】

次の文章は、照明の基礎知識に関する解説である。空欄A〜Cに入る語句または数値として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

照度とは自然光や人工照明で照らされた場所の明るさを意味する用語であり、一般的に[ A ]の単位で表される。JISでは維持照度の推奨値が示されている。例えば、商店(一般共通事項)の重要陳列部は750[ A ]であり、大型店(デパートや量販店など)の重要陳列部は[ B ][ A ]である。
照明された物の色の見え方を表す光源の性質を客観的に示すために、JISでは[ C ]が用いられている。例えば、商店(一般共通事項)および大型店(デパートや量販店など)の重要陳列部の推奨最小値は80である。

[解答群]

ア A:ルクス B:500  C:平均光色評価数
イ A:ルクス B:2,000 C:平均演色評価数
ウ A:ルクス B:2,000 C:平均光色評価数
エ A:ワット B:500  C:平均演色評価数
オ A:ワット B:2,000 C:平均演色評価数

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

考え方と解答

店舗における照明に関する知識を問う問題です。

「大型店(デパートや量販店など)の重要陳列部」の「推奨照度」が「2000ルクス」であることを知っている方はほとんどいないと思いますが、「明るさを表す基本用語」と「光源の光色と演色性」について知っていれば、正解を選ぶことができる問題です。

ちなみに、選択肢に出てくる「平均光色評価数」について色々と調べましたが、そういう指標を見つけることはできませんでした

明るさを表す基本用語

明るさを表す基本用語を以下に示します。

作業を行う工場においては、作業者の手元を照らす照明の明るさを確保する必要があるため「照度」が重要ですが、商品を販売する店舗においては、陳列する商品を魅力的に見せる必要があるため「照度」だけでなく「輝度」も重要な要素となってきます。

用語 単位 説明
光束 ルーメン(lm) 単位時間当たりの空間に光源から放射される光の量
光度 カンデラ(cd) 光源からある方向に向かう光の強さ
照度 ルクス(lx) 光を受ける面の明るさ
輝度 スチルブ(sb) ある方向から見たものの輝きの強さ
(1スチルブ=1カンデラ/㎠)

なお、選択肢にある「ワット」は消費電力量を示す単位です。

光源の光色と演色性

店舗において快適な照明環境の実現には、明るさだけでなく「光色」や「演色性」についても考慮する必要があります。

「光色」とは光源から放射される光自体の色を示しており、空間の印象に影響を与えますが、「演色性」とは照らされた物の色の見え方に与える光源の特性のことをいいます。

上述の内容に基づき、問題文を穴埋めすると以下の文章となります。

—-

照度とは自然光や人工照明で照らされた場所の明るさを意味する用語であり、一般的にルクスの単位で表される。JISでは維持照度の推奨値が示されている。例えば、商店(一般共通事項)の重要陳列部は750ルクスであり、大型店(デパートや量販店など)の重要陳列部は2,000ルクスである。
照明された物の色の見え方を表す光源の性質を客観的に示すために、JISでは平均演色評価数が用いられている。例えば、商店(一般共通事項)および大型店(デパートや量販店など)の重要陳列部の推奨最小値は80である。

—-

答えは(イ)です。


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