平成26年度の中小企業診断士二次試験(事例Ⅳ)の全ての問題について解説を掲載しましたので、記事の対応表を以下に示します。
2018年6月17日 08:00現在
目次
本ブログの対応表
問題 | 配点 | カテゴリ | 該当記事 | |
第1問 | 24点 | 経営分析 | 事例Ⅳ 解答例(1) 事例Ⅳ 解答例(2) |
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第2問 | 設問1 | 30点 | 予想税引後CFの計算 | 事例Ⅳ 解答例(3) |
設問2 | 設備投資の経済性計算 | 事例Ⅳ 解答例(4) | ||
第3問 | 設問1 | 30点 | 限界利益率の計算 | 事例Ⅳ 解答例(5) |
設問2 | 最適セールスミックス | |||
設問3 | 最適セールスミックス | 事例Ⅳ 解答例(6) | ||
第4問 | 16点 | デリバティブ取引 | 事例Ⅳ 解答例(7) |
事例Ⅳの出題の趣旨
「中小企業診断協会」のWebサイトに公開されている出題の趣旨を以下に示します。
第1問(配点24点)
D社と同業他社の財務諸表の数値をもとに、D社の財務状態の評価目的にかなった財務比率を選択し、計算して説明する能力を問う問題である。
第2問(配点30点)
(設問1)
与えられた条件のもとで特定の店舗における収益、費用等を把握し、意思決定の違いが予想キャッシュフローの差につながっていることを理解する能力を問う問題である。
(設問2)
将来の予想キャッシュフローにもとづき、設備投資に対する採算性を判断する能力を問う問題である。
第3問(配点30点)
(設問1)
製造部門における個別製品の限界利益率を認識する能力を問う問題である。
(設問2)(設問3)
各製品の収益性を意識し、需要と作業時間に制約がある条件下で、最適なプロダクトミックスを提案する能力を問う問題である。
第4問(配点16点)
輸入業務における為替リスクのヘッジ手段とその効果に対する理解力を問う問題である。
一次試験と二次試験の違い
二次試験の事例Ⅳでは「商業簿記」に関する知識はあまり必要とされません。
昨年の試験では、連結財務諸表に関する知識が求められましたが、与件文に出てきた「圧縮記帳」については記述試験の中で問われませんでした。おそらく、口述試験で「圧縮記帳によりD社の業務成績にどのような影響があるか?」などの質問をするために挿入されたものだと想定されます。(口述試験であれば、記述試験の合格通知が来てから勉強すれば十分に間に合います。)
つまり、二次試験は「工業簿記」を中心に勉強を進めれば、合格圏に近い得点を取ることができます。「工業簿記」は、ロジカルな思考でじっくりと読んでいけば理解することができ、あとは何度も何度も問題を繰り返して体で覚えていけば解けるようになっていきます。
もちろん、二次試験に向けて勉強すべきなのは「工業簿記」だけではありませんが、以下の図に示すように、「商業簿記」は「論述問題」を中心に「工業簿記」は「計算問題」を中心に意識して勉強していくことをお薦めします。
二次試験の中で「事例Ⅰ~事例Ⅲ」は正解のない試験なので、試験当日の自身の体調や、たった一つの勘違いによって得点が大きくぶれる可能性がありますが、「事例Ⅳ」の試験問題は半分以上が計算により正解を求める試験なので、得意科目にしておけば、自信をもって試験に臨むことができますし、ある程度安定した得点を取ることができます。
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