財務・会計 ~投資活動によるキャッシュフロー(2)~

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今回は、「投資活動によるキャッシュフロー(2)」について説明します。

投資活動によるキャッシュフロー

二次試験の事例IVで出題される論点のため、一次試験の段階からしっかりと勉強しておいて損はありません。

「投資活動によるキャッシュフロー」については、過去にも説明していますので、以下のページにもアクセスしてみてください。

投資活動によるキャッシュフローの意味

「投資活動によるキャッシュフロー」は、企業がどれだけの投資をしているかを表しています。

新規事業を始めるために新しい設備を導入したり、既存製品を効率的に製造するための設備更改を実施したり、積極的な投資を実施している企業は投資活動によるキャッシュフローが「マイナス」となりますが、過去に投資して現在は収益を上げることに注力している企業では投資活動によるキャッシュフローが「プラス」となります

そのため、投資活動によるキャッシュフローは、一概には「プラス」が良いとも「マイナス」が良いとも判断できるものではありません。

投資活動によるキャッシュフローに区分される項目

投資活動によるキャッシュフローに区分される主な項目は以下の通りです。

  • 固定資産の売却/取得による支出
  • 有価証券の売却/取得による支出
  • 貸付金の回収による収入
  • 貸付けによる支出

投資活動によるキャッシュフロー

投資活動によるキャッシュフローの算出方法を以下に示します。

試験問題

それでは、実際の試験問題を解いてみます。

【平成22年度 第6問】

当期の資産と損益に関する次の資料(単位:千円)に基づいて、キャッシュ・フロー計算書の空欄Aに入る数値として最も適切なものを下記の解答群から選べ(単位:千円)。

資産 損益
期首 期末 減価償却費 2,040
有形固定資産 48,700 47,000 固定資産売却益 150
減価償却累計額 12,000 13,200
36,700 33,800

キャッシュ・フロー計算書
営業活動によるキャッシュ・フロー
営業収入 186,600
原材料または商品の仕入れによる支出 △138,600
人件費の支出 △9,300
その他の営業支出 △7,800
小計 30,900
利息及び配当金の受取額 1,500
利息の支払額 △460
法人税等の支払額 △11,800
営業活動によるキャッシュ・フロー 20,140
投資活動によるキャッシュ・フロー
有価証券の売却による収入 1,850
有形固定資産の売却による収入 [ A ]
投資活動によるキャッシュ・フロー [    ]
(以下省略)

[解答群]

ア 840
イ 960
ウ 1,010
エ 1,200

中小企業診断協会Webサイト(https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/shikenmondai.html

考え方と解答

期首における減価償却累計額を控除した有形固定資産残高が「36,700千円」で、当期における減価償却費が「2,040千円」だとした場合、期末における有形固定資産残高「34,660千円」となるはずですが、問題文の資料を見ると「33,800千円」となっており一致しません

その差額「860千円」が当期中に売却した有形固定資産の簿価となります。

固定資産を売却した結果、固定資産売却益「150千円」が発生しているため、固定資産売却価格(有形固定資産の売却による収入)「860千円+150千円=1,010千円」となります。

答えは(ウ)です。


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